家計調査でみたお菓子の消費状況

 家庭での菓子の消費状況を平成18年の家計調査でみてみると、
 1月で約4千4百円、1年間で、約5万3千円の支出となっており、食費全体の中の約6.9%を占めています。

○昭和30年からの推移を見ると、
 平成年代に入るまで所得の上昇や、物価の上昇もあって消費支出や食費・菓子購入費は大きく伸びていますが、平成に入ってからは横這いどころか平成2年をピークに減少すらしています。

○この大きな要因は、デフレによる物価下落の影響もあるでしょうが、限られた収入の中でインターネットなどの通信費、学習塾などの教育費等が大きく増加し、そのしわ寄せが食費にきたのではないかと推測されます。

. 1世帯平均1ヶ月消費・購入額 
(全世帯)(円)
消費の中の割合
(%)
食費の中の
菓子の割合
(%)
和暦 西暦 消費支出 食費 菓子類 食費
菓子
用途分類 品目分類
昭和30 1955 23,211 10,891 650 46.9 2.8 6.0 6.7
35 1960 31,276 13,000 698 41.6 2.2 5.4 6.3
40 1965 48,396 18,454 1,164 38.1 2.4 6.3 7.3
45 1970 79,531 27,092 1,672 34.1 2.1 6.2 7.2
50 1975 157,982 50,479 3,340 32.0 2.1 6.6 7.6
55 1980 230,568 66,923 4,168 29.0 1.8 6.2 7.4
60 1985 273,114 73,735 4,552 27.0 1.7 6.2 7.4
平成2 1990 311,174 78,956 5,288 25.4 1.7 6.7 8.1
7 1995 329,062 77,886 5,080 23.7 1.5 6.5 8.0
12 2000 317,133 73,844 4,843 23.3 1.5 6.6 8.0
13 2001 308,692 71,534 4,779 23.2 1.5 6.7 8.2
16 2004 304,203 70,116 4,795 23.0 1.5 6.8 8.2
18 2006 285,057 62,502 4,362 21.9 1.5 6.9 8.2

                 資料 総務庁統計局  家計調査年報 平成18年

○この結果もあって、
 消費に占める食費の割合(エンゲル係数とも言います)は昭和30年の47%から、平成18年には21%へと半減しました。

○お菓子も同様で、2.8%から1.5%へとほぼ半減しています。

○面白いのは、食費に占めるお菓子消費支出の割合です。
 表の右の2行は食費の中の菓子の割合を示したものです。
 
 用途分類と品目分類と二つの数値が並んでいます。

○ちょっと面倒ですが、
 ここで家計調査の用途分類と品目分類との違いを説明しておきましょう。

 ※用途分類とは、家庭で食べるために購入した額です。
 ※品目分類とは、食べる・食べないにかかわらず買ったお菓子の額です。

 ※用途分類はお菓子の消費額
 ※品目分類はお菓子の購入額とでもいえるでしょう。

○消費額と購入額の違いって? 
 皆さん、よそのお宅にお伺いするときお土産を持っていきますね。お土産にお菓子を買うことが多くありませんか。

 日本は贈答文化の国です。
 お菓子は贈答品でよく使われます。

○さて、自分の家で食べるお菓子の消費額(用途分類)をみると、
 食費の中での割合が6%台のほぼ一定の数値を示しています。

 収入が低く食費に沢山費やしていた時にも、所得が増え豊かになった時にもお菓子は私たちの食生活の中で、一定の役割を持っていることが分かります。

 生活が苦しいからといってお菓子の消費を減らして他の食費に回すとか、飽食のなかで、和生菓子やケーキをより沢山食べるようになるというわけではないようですね。


◎どんなときにもお菓子は生活の中でなくてはならないものです。
 お菓子は生活にうるおいをあたえるとは、まさにお菓子消費のこういう状況をいうのではないでしょうか。