奈良県レポート

2015.03.19

古都奈良の行事でのお茶席とお菓子

珠光茶会 第66回正倉院展は、奈良・正倉院で守り伝えられてきた至宝の数々を公開する秋のイベントです。会場は奈良国立博物館、去年は10月24日~11月12日開催され畿内はじめ全国から多くの観光客が来館されました。

 その期間中、奈良国立博物館西新館南側ピロティでお茶席が設けられるようになっており、お茶の先生方(13家)が交替しながらボランティアでのご奉仕をされます。

 お庭を見ながらホッとされるひとときお茶の席には奈良のお菓子が添えられます。

 そのお菓子は、大和郡山本家菊屋製の薯預(上用)饅頭「花喰鳥」です。お茶席に入られる時間帯によっては、奈良春日庵の焼菓子「さつま焼き」となります。

 期間中にお茶席へ来られた方は17、735名に及びました。

 年が改まって本年2月9日~15日、奈良の社寺(春日大社、東大寺、元興寺、大安寺、西大寺、唐招提寺、薬師寺)で「珠光茶会」が開催されました。流派は表千家、裏千家、武者小路千家、遠州流、石州流の五派が集うものでした。

 村田珠光は室町時代、奈良の浄土宗称名寺に入れられた僧侶で「わび茶」の創始者と目されている人物です。奈良でのその威徳を忍ぶ意味もあるのです。

 お茶席には当然奈良のお菓子が添えられるのです。

 そして社寺とは離れた奈良市の最も古いまち、奈良町でも9日・12日・15日の3日古い町家、中新屋町にぎわいの家で「珠光茶会」が開かれ300人が訪れました。

 お菓子は奈良萬々堂通則餅菓子「福梅」、奈良樫舎の干菓子「すず」が出されました。

 「珠光茶会」でのお菓子、全部は紹介出来ませんがお茶席に必ず奈良の名店の銘菓が出て席を賑わしてくれているのです。

 奈良県菓子工業組合副理事長・野崎充亮