京都府菓子店

2015.02.19

繋ぎ・広げる、京せんべい ㈱関製菓本舗

京せんべい処 藤兵衛庵

藤兵衛庵 京都府北区、北野天満宮や妙心寺などの観光名所のほど近くに「大将軍」という地名のエリアがあります。全国的にも点在している地名の一つで、その印象深い地名の由来には諸説あるようです。京都府北区にある「大将軍」は上京区にある「大将軍八神社」に由来しているようです。そもそも「大将軍」とは、大将軍神のことであり、平安期における陰陽道信仰のうちでも重要な方忌に関与する神であります。まさに京都を守護する重要な地であるといえます。

 さて今回紹介するのはそのような歴史背景のある「大将軍」に店を構える老舗京せんべい屋の「株式会社 関製菓本舗」です。お話を伺ったのは、企画営業、五代目の関雄介氏。

 雄介氏は京都府菓子工業組合青年部の今後を牽引する若手のひとりでもあります。

 また、雄介氏の先代 関 常行氏は前述の大将軍八神社の敬神会の会長を務められており、雄介氏は若中会に属されております。代々神輿を担ぎ、地元を盛り上げてこられました。

 「株式会社 関製菓本舗」は大正11年創業、京せんべい製造の会社で、多方面への卸業を営まれております。約90年もの間、お客様の笑顔をモットーに、安心安全を基本に、昔ながらの変わらぬ味、製法を守り続けつつも、常に時代の流れをつかみ、大胆なチャレンジ精神を持つ挑戦者であります。

 このたび新たな挑戦として、本社に併設の直売店「藤兵衛庵」を昨年12月8日にオープンされました。直売店オープンについて雄介氏は「より多くのお客様に笑顔になっていただきたい、卸業ではできない自由度の高い展開をしたい」といった思いを語って下さりました。

 店舗は非常に清潔感と趣のある店構えです。商品は、サクサクのウエハース生地をくるっと巻いた人気の「お抹茶ロール」、過去に高松宮宣仁親王にも献上した巻きせんべいの「パピロス」と炭酸せんべい「カルルス」など、その他既存の商品はもちろん、直営店オリジナルの商品や、直営店ならではの「割れせん」なども手に入り、ラインナップも充実しております。

 また、若い世代にも京せんべいを知っていただこうと、地元の高校の美術部の学生と京都精華美術大学の学生に商品を食べていただき、そのイメージから商品パッケージのデザインを描いてもらう取り組みもされており、今後、若者の斬新なデザインを取り入れたパッケージのせんべいの販売へ向け奮闘されております。

 雄介氏いわく「大事なのは、当たり前のことを毎日、同じように、それをいかに長くやり続けるか。」確かな自信とこだわりを感じました。

 最後に今後の夢を伺いました。

 「まずは、日本一のせんべい屋!京せんべいを世界に広めたい!夢は大きく持たないと。」

 熱い思いと、覚悟に感銘を受けました。今後の活躍が非常に楽しみです。

 京都府菓子工業組合青年部庶務・西井一樹