山口県レポート

2015.01.16

米粉を菓子の原料に!

㈲名田島農産が組合に加入

㈲名田島農産 山口湾を開拓した開作地、田園風景が広がる山口市名田島。新山口駅から車でわずかのところに今回ご紹介する㈲名田島農産があります。米・麦・大豆の生産とあん餅やかき餅などの加工・販売、米粉の製粉などに取り組んでおり、今年で当初の農業組合法人設立から数えて創業40年を迎えました。菓子製造も事業にあるためこのたび山口県菓子工業組合にご加入されました。

 農地の経営受託も事業の一つで、現在110戸の農家から71 haを受託し、大半が稲作で、他に麦作、大豆作の生産事業と農作業受託を行っています。受託する作業は、育苗・耕起・田植え・収穫・乾燥調整です。米・麦・大豆の新品種の生産にも積極的に取り組むとともに加工・販売などの経営合理化を進め、情報機器の導入や週休2日の設定などの経営近代化を図り、後継者を確保する環境づくりに努めています。一方、現在の消費者ニーズである食の安心・安全・良質米の生産を行うために、防除回数を軽減し有効土層の確保、新品種の模索と併せて実現しなければならないと考えています。また、経営受託したほ場の管理には細心の注意を払って、地権者との強固な信頼関係を築き、さらには地域農業の発展に貢献していきたいと考えています。

 ご紹介すべきは、平成23年度に国の第6次産業化法の認定を受け、導入した米粉製粉機。従来、米はあっても県外に頼っていた製粉が山口県で可能になりました。山口県産の米粉ゆめいしん(商標登録)を利用できるようになったのは、気流粉砕という方式を持ち、小麦粉と同じ粒度にできる製粉機があってこそ。現在、米粉利用量においては学校給食用パンに菓子店は敵いませんが、組合も米粉を利用した菓子の共同開発に研鑽しています。また、業務用だけでなく一般消費者への普及に向けて米粉PRにも余念がなく、地域のイベントへの出展や少量袋にレシピ付で販売することも行っています。

 食の安全安心の観点から地域で育った米を製粉し組合員がお菓子に加工することと、米粉をはじめとする穀類原料の生産者の声が聞けて適切な助言がもらえるなど、㈲名田島農産の組合への加入により、菓子組合に大きな可能性が広がります。

お問い合わせ先 有限会社名田島農産/山口市名田島1146/TEL 083-972-7020
http://www.natajima.co.jp/

 山口県菓子工業組合専務理事・恒松恵子