各地の菓子店探訪,福井県菓子店

2014.10.16

朝倉製菓

こつこつ130年余り

うめちゃんすはま 創業明治19年。その昔、越前国の国府がおかれた所(約1300年前)「万葉集」にうたわれ「源氏物語」にも登場する越の国の都として栄えた、越前市(旧武生市・今立町)に、朝倉製菓はあります。朝倉は江戸時代、下級武士の家柄だった。明治時代になり初代が大阪へ修行に行き、越前に帰って飴屋を始め、時代に合わせて品数を増やし現在に至る。朝倉製菓の製品はすべて、越前に伝わる「むかし菓子」(駄菓子)で、材料も大豆・黒砂糖・きな粉・麦こがし(はったい粉)・ゴマ・米飴などいたってシンプル。体に優しいものばかりです。また今もほとんど手づくりで昔のままに製造しております。主力商品は「青ねじ」(すはま)で40年以上地元スーパーで売られロングセラーとなっております。

 福井国体開催時には、昭和天皇にお買い上げ頂く光栄に浴しました。

 三代目の父の時代には県物産協会に加入し「むかし菓子」を福井県の名産として、東京・名古屋・大阪のデパートの物産展へ出展するようになり、そこで大手菓子問屋の目に留まり、県外進出のきっかけになりました。

 勉強家で努力家である父が、新しく売り出した菓子は数多く、朝倉製菓が生き残っているのも父のおかげであると思っています。

 現役を引退した父ですが、開発意欲は旺盛で、商業高校生と共同開発した「うめちゃんすはま」(地元特産の梅を使用したジャム入り)は昨年発売しました。

 わたしで四代目ですが、最近、地元テレビ局・雑誌社からの取材、共同開発の提案があり取り組んでいます。地元特産のすいかや食用菊を使用した飴を、テレビ局、農家、農協と共同で開発し発売しました。開発の年にはテレビ取材もあり、利益にはあまりつながりませんが知名度向上につながったと思います。

 福井県は大豆加工品の一人当たりの消費量が日本一多い県です。健康長寿、学力、体力も日本トップクラス。この一因は「大豆」の消費によるものが大きいということから、あげ屋、味噌屋、製粉所などと「福井の大豆な会」という団体を立ち上げ、ジャンルを超えた大豆製品の普及をめざしております。

 福井県菓子工業組合南越菓子組合長・朝倉英一