鹿児島県菓子店

2014.09.18

高校生とコラボ ケーキハウスSin

キミたちの笑顔が見たいから

キミって白いね 黄身の色が白っぽい卵をご覧になったことがありますか。

 鹿児島の米どころ、伊佐市にある伊佐農林高等学校。そこの高校生たちが作った、伊佐米を餌に与えた鶏が産む卵は、米の色素が黄身に移り、黄身が限りなく白い卵になります。その名も「米鶏る卵(マイケルタマゴ)」です。

 一般的に、お菓子や料理には、黄身の色が濃いほど、味が濃厚なイメージで重宝されがちですが、この一風変わった、自慢のお米で育てた鶏の、ビタミン豊富な自慢の卵でお菓子を作りたいと、高校生たちがコラボレーションを依頼したのが、霧島市溝辺町にある「ケーキハウスSin」の神野二男さんだったのです。

 普通なら、お菓子には向かないと思われがちな白い黄身の卵を前にして、とても研究熱心な店主の神野さんは「面白い」と思うと同時に「高校生たちの熱い思いにこたえたい」「子どもたちが頑張っているのだから、なんとか力になってあげたい」と引き受けたのでした。

 そこで生まれたのが「キミって白いね」という素敵な白いロールケーキだったのです。しゃれた名前も高校生がつけました。できあがった甘さ控えめのふんわりおいしいケーキを、初めて食べたときの高校生たちのはじける笑顔と歓声が目に浮かびます。

 「面白い」「珍しい」「高校生とのコラボレーション」そして何より「おいしい」と、このロールケーキはマスコミにも注目され、評判を呼び、各所から種々のイベントにもお声がかかっています。

 そして、更にはこの「米鶏る卵」を使って作ったプリンやカステラも加わり「キミって白いね」は、シリーズ商品になりました。

 優しさでスタートした高校生たちとのコラボスイーツですが、いやしと和みの生むお菓子の力で、これからも地域の輪、笑顔の輪がますます広がっていくことでしょう。

 鹿児島県菓子工業組合事務局長・惠島理子