京都府レポート

2014.09.18

菓子の継承 楽しく、おいしく

お菓子教室の新たな形

お菓子教室 京都府菓子工業組合青年部では、数多くのお菓子教室の依頼をいただいております。近年、その件数はますます増加傾向にあり、部員一同より一層のやる気に満ちております。

 当組合のお菓子教室の活動目的は、京菓子を通じた食育や伝統の食文化の継承、貴重な職業体験の提供、職人と地域との交流などです。ただし、そこには「楽しく」「おいしく」が前提にあります。そのためには、より良い活動を目指し、試行錯誤をし、新たな挑戦を続けていくことが必要となることでしょう。

 お菓子教室の初回の開催より約5年半が経過し、部員それぞれが経験を重ね、技術も向上してまいりました。また、現在では20代、30代の部員がメインに立つなど、世代の変化もございます。そういった活動の増加、環境の変化により、お菓子教室も多様な進化を続けております。

 地域との交流としては、小学校の保護者参観や自由参観の日に合わせた開催を行いました。参観に来られた保護者の方、周辺地域の方々にも興味を持って頂ける良い機会となりました。

 また、お菓子教室で制作するお菓子の種類も、ねりきり、蒸し菓子、生菓子、落雁など、さまざまなものに挑戦し、試行錯誤しつつも喜んでいただけることができました。

 新たな取り組みの一つとして、菓子とは大変関わりの深い「茶道」です。立命館大学の茶道研究部とコラボレーションし、参加者にお茶と菓子の関わりについて講義をし、大学生が点てたお茶とお菓子を出し、楽しく、おいしく学んで頂いております。貴重な体験の提供としても手応えのある活動となっております。

 また、今年の7月にお菓子とは正反対であろうと思われがちな「歯科医師会」とのコラボレーションを行いました。当日の流れとしては、お菓子の講義を行ない、蒸しこなしの制作、ねりきり菓子の制作、菓子作りの実演、歯科医の先生の講義、大学生による茶道の振る舞い、といった盛りだくさんな内容となりました。参加した子供たちも大いに楽しんで学んでくれていたと感じました。特に歯科医の先生のお話は興味深く、主に虫歯の原因・予防に関してお話くださり「決してお菓子が歯に良くないわけではない」と説いて下さりました。子ども達のみならず、我々部員も大変勉強になり、新たな試みとして非常に意義のあるものとなりました。

 昨今の、子ども達を始めとした、次世代の消費者の「お菓子に対する認識・興味」は残念ながら低下傾向にあると思われます。そんな現代に一石を投じるべく、我々にしかできない活動を今後も模索し、挑戦し続けて参ります。

 京都府菓子工業組合青年部庶務・西井一樹