香川県レポート

2014.08.15

日本酒と酒粕を練り込んだ 大吟醸生キャラメル

地域資源の掘り起こし

大吟醸生キャラメル "大吟醸生キャラメル"。生キャラメルの生地に日本酒と酒粕を練り込んだ森一誠堂の人気商品です。

 商品開発のきっかけは、観音寺市の造り酒屋「川鶴酒造」様に勤める、全国的にも珍しい女性杜氏さんの一本のお電話からでした。

 先代が創業した当時は、周りに商店もなく、地元住民の皆様の要望により、菓子店でありながら日用雑貨や酒類、たばこまで販売していた森一誠堂と川鶴酒造様とは、数十年来のお付き合いがあり、そのご縁で毎年2月に開催されている蔵開きでは、酒まんじゅうや桜餅などの物販をさせていただいております。そこで商品構成を見直す上でも、何か新しい商品を考えてもらえないかという内容のお電話でした。

 いろいろとご相談をさせていただく中で、清酒造りの過程で産出される大吟醸酒の酒粕が、とても上品で芳醇な香りを醸し出すということがわかり、洋菓子にもマッチするのではないかという結論にいたりました。その後半年間に渡り試行錯誤の結果、大吟醸生キャラメルの商品化にこぎつけることができました。

 その後の健康食ブームにより、酒粕の販売自体が飛躍的に伸びましたが、いち早く地域の食材として、酒粕を消費者の皆様にご紹介できたことをうれしく思っています。

 その後もマカロンや焼き菓子など、数種類のコラボ製品を商品化しておりますが、あの時の女性杜氏さんからのお電話が、全てのきっかけであったと感謝しております。

 まだまだ順風とは言えない経済状況下において、地域に眠る文化や食材、また人材を掘り起こしていくことにより地域経済の活性化、菓子業界の発展に寄与していきたいと考えております。

 香川県菓子工業組合副理事長・森博章