鳥取県レポート

2014.08.15

とっとり・おかやま新橋館

9月28日開店

とっとり・おかやま新橋館(イメージ) 鳥取・岡山両県共同のアンテナショップが、9月28日にオープンする。愛称は「とっとり・おかやま新橋館」。両県の特産品にちなんでニックネームは「ももてなし」(桃)て(梨)。このアンテナショップは、JR新橋駅近くのビル1、2階に開設される。1階には両県の特産品などの物販フロアが置かれ、2階には軽飲食店舗や催事スペースなどが予定されている。

 もともと鳥取県のアンテナショップは、平井県政の始まりとともに検討が本格化し、首都圏における情報受発信の拠点として「東京にいながら鳥取に感じられる場所」をコンセプトに、平成20年8月、新橋にオープンした。

 新橋(現在の)のアンテナショップは、鳥取の特産品を東京の人たちにアピールする有効な媒体となっていた。お客さんの反応をみて、新たな商品開発のヒントを得ることもできた。テレビや雑誌の取材を受けたことがきっかけで、お客さんが殺到した企業も珍しくない。情報受発信によるアンテナ効果は大きいと感じた。

 ただ現在のショップには難点がある。小さなコンビニ程度の面積しかなく、しかも分かりにくい場所にあった。近所にあるヤクルトスワローズ球団本社の社員が、一人もショップの存在を知らなかったというから嘆かわしい。

 鳥取県菓子工業組合では移転を求めていた。しかし、条件のよい物件は家賃が高く、とても鳥取県単独で借りることはできない。そこで岡山県と連携することで、現在のショップより、格段に広い物件を借りることができた。藩政時代、ともに池田候を藩主に頂いていたよしみを21世紀によみがえらせた、両県知事に拍手を送りたい。

 とっとり・おかやま新橋館は、両県が設置することで物販や飲食店の面積が拡大するのはもちろんのこと、観光や移住定住、ふるさと納税などをワンストップで紹介するコーナーや県内中小企業のための賃貸オフィス、また、催事や講演などもできるスペースも確保されることになる。さらには、鳥取県単独でアンテナショップを設置するよりも、より多く首都圏の方々に情報発信することが可能になり、集客力アップも見込めるなど相乗効果が期待される。

 アンテナショップにとって一番大切なことは、売上や収益ではない。情報の受発信機能だ。両県の地場産業が、発展し雇用が創出される契機となることに期待したい。そして両県の菓子業界の飛躍のチャンスにしたい。

 鳥取県菓子工業組合理事長・小谷寛