イベント開催&レポート,兵庫県レポート

2014.06.16

「橘街道プロジェクト」発進準備

新たな菓子文化の創造

なら橘プロジェクト 「橘街道プロジェクト」は、古事記や日本書紀に登場する、第十一代天皇垂仁天皇から命を受け、常世国に不老長寿を与える非時香菓を求めて派遣され、後にわが国における菓子の神様として崇敬を集める田道間守と橘との関係を元にしたプロジェクトです。これは、歴史とロマンに満ちた菓子づくりに地域の農産物をはじめとする、様々な要素を活用した新たな菓子文化を生み出し、地域と地域、人と人、そして国と国をつないでいきたいとう、近畿地方発のまさにロマンあふれるプロジェクトです。

 もの作りにおけるストーリー性は、生まれてくる菓子に命を与えてくれる大変大切な要素と思います。

 このような思いは2010年に兵庫県菓子工業組合がシアトル総領事館と連携して兵庫の菓子文化紹介事業を開催した際に、日本の古典文学に起因する菓子作りを紹介した中で、文学や物語が菓子の形で表されている事を見られた来場者から、大きな感動の言葉を頂いた事を、昨日の様に思い起こします。

なら橘プロジェクト 既に「橘」に関する活動は、奈良市尼辻にある先の垂仁天皇の御陵近くでの橘の育成を含め、その製品化を進める「なら橘プロジェクト」が先行して行っています。またさらに広域事業としての橘街道プロジェクトの実行は、これからの菓子業界を牽引する青年部の皆さんが、歴史に基づく菓子開発と海外との交流で次世代につなぐ様々な取組をしていきたいとの意向も示してくれています。このプロジェクトは、組合事業にとどまらず、鉄道会社やパティシエと組んでスイーツトレインを走らせようとか、スイーツを科学の視点から見てたものづくりにしていこうとか、新たに誕生する菓子をアーカイブ化してWeb上で世界に発信し経済活動とつなげようなどの、新たな考え方で多くの人をつないでいこうとしています。

 田道間守と橘との歴史とロマンが「橘街道」として今新たな世界に向けて広がろうとしています。

 兵庫県菓子工業組合・日崎隆広