石川県レポート

2014.05.15

新設 石川県菓子文化ギャラリー

和菓子の風習や道具を展示紹介 兼六園近くに

石川県菓子文化ギャラリー 平成26年2月22日、石川県菓子工業組合(小出進理事長)は金沢市の兼六園すぐそばに「石川県菓子文化ギャラリー」をオープンいたしました。北陸新幹線金沢開業まで1年を切った現在、気運の高まりの中で多くの観光客や来場者でギャラリーは連日賑わっています。

 石川の菓子の隆盛は、江戸時代に加賀藩が奨励した茶道に始まったとされています。初代加賀藩主の前田利家公や2代利長公は、高名な茶人である千利休の影響を受け、茶事文化に精通していました。それゆえに、器や菓子など茶の湯にまつわる優秀な職人たちが、加賀藩に集められました。こうした武家の洗練された菓子文化が武士から庶民へと広がり、やがて菓子全般へと大きく花開きました。茶の湯文化が盛んであるほか、菓子にまつわる風習も豊かで、子供の誕生から成長過程の節目、冠婚葬祭など人生と四季折々に喜びや悲しみを重ねるごとに菓子をいただいており、それぞれの場面に欠かせない伝統の菓子は今も日常生活と切り離せない存在であります。

 今回新設した菓子文化ギャラリーは、金沢城と兼六園のすぐそばという立地で、こうした菓子の風習と文化をわかりやすく知ることができる展示コーナーで、エントランスでは嫁入り道具運び入れ時の習わしである菓子箱「蒸籠」と挙式当日に使用される「花嫁のれん」がお出迎え。ギャラリー内では、お正月におもてなしや贈り物に使われる、前田家の家紋である剣梅鉢をかたどった最中「福梅」、お祝いに飾られる砂糖菓子「金華糖」、3代藩主利常公に徳川秀忠将軍の息女珠姫が輿入れする際作られた「五色生菓子」、藩政時代後期から始まった正月の縁起菓子「辻占」をはじめ、県内各地の代表銘菓や青年部が創作した珠姫てまりや旨石、落雁の木型などの菓子道具、さらには精巧な工芸菓子などが展示され、見る人を楽しませております。

 平成27年の北陸新幹線金沢開業並びに組合創立50周年を目前にして、今日まで営々と培われてきた伝統と歴史ある資産を有効に活用し、新しい時代の潮流に積極的に対応するとともに、組合員が一丸となって「石川の菓子」を全国に発信して菓子処としての地位を堅固にし、石川県の魅力をさらにPRしてまいりたいと思います。

(ギャラリー詳細は組合ホームページに掲載 http://ishikawa.sweetsplaza.com/

 石川県菓子工業組合事業企画委員会・深沢大