高知県菓子店

2014.02.15

我社の人気銘菓

酒の国土佐で試行錯誤

吟醸カステラ蔵出し 今から35年前、この菓子は誕生した。土佐は酒の国、男性も女性も良く酒を飲む、『日本全国酒飲み音頭』ではないが、嬉しいにつけ、悲しいにつけ、すぐ酒を飲む、特に男性は、甘い物は子供や女性の食べ物だと思っている。この菓子はそんな酒好きな人に食べさせたいと言う思いから生まれました。

 ある日酒造メーカーの人達と酒を酌み交す機会があり、日本酒の消費がだんだん落ち込んでいる。なんとか消費を伸ばしたいが日本酒を使った菓子が出来ないかという話しになりまし
た。

 今まで『ゼリーや酒まんじゅう』などはあるが、それ以外に何か出来ないかと考えた時、フッと頭に浮かんだのが『ブランデーケーキ』のように日本酒を浸み込ませてはと思い付き早速、生地作りに取りかかりましたが、生地を浮かすと酒が抜けてしまい、又生地を絞ると酒が浸み込まない。何十回も試作を重ね、試行錯誤の上生地が完成しました。次は酒をどんな酒にするか、酒造メーカーの人達と飲みくらべ、味も香りもまろやかな、吟醸酒に決定、やっと生地にたっぷりの日本酒を浸み込ませた菓子が出来上がったが『ブランデーケーキ』の日本酒パンのようで何か今一ピンと来ない…

 その時社員から『小豆あん』をサンドしてはどうかと提案があり早速試作をしてみたところ、まずまずの出来で一つの菓子が誕生した。次は『パッケージ』です。

 日本酒や土佐をコンセプトに、デザイナーさんと幾度となく打ち合わせをし、やっと今のパッケージができました。大事なのは肝心の味。これもお客様のご意見も取り入れ、幾度となく改良を重ね現在の味にたどり着きました。

 最後に『ネーミング』です。これも色々意見も出たが、いかにも酒の国土佐を表現するにふさわしい『吟醸カステラ蔵出し』に決定。それより30年、今では我社の代表銘菓に成長し、全国のお客様よりご好評頂いております。

 高知県菓子工業組合理事長・刈谷義明