鹿児島県菓子店

2014.02.15

竹林乃郷 湯気院

~親子鷹~

竹林乃郷 湯気院 竹林面積日本一の鹿児島県ですが、その中でも薩摩郡さつま町宮之城は竹林の町として有名で「かぐや姫の里」ともよばれており、川内川がとうとうと流れ、初夏にはホタルが舞い踊り、大地の恵みの温泉が溢れる、まさに自然の恵み豊かな風光明媚な地域です。

 その景色に調和し、思わず引きこまれる、凛としたたたずまいの菓子店「竹林乃郷 湯気院」があります。

此元さん親子 訪れたお客様と和気あいあいと語らう姿がとても印象的な店主の此元正明さんは二代目。

 こちらの代表銘菓「生茶だいふく」「鼓腹」は、これを求めるために、遠方からわざわざ車を走らせ訪れるほどの人気商品です。

 作ったものをその場で提供し、お客様の反応や手ごたえを直に感じ、現場で磨き込んでいくという店主の一店舗へのこだわりこそが、「ここでしか買えない」というレア感を生んでいるのでしょう。

 とても勉強熱心な方で、様々な研修会や講習会でお見かけするので、お聞きすると、「どんな話の中にも、少なくとも必ず2%は為になる情報がある。たとえその時すぐに役に立たなくてもいい。いい情報を意識してキャッチし、学び続けることが重要」と話されました。得てして人は100%を求めがちなものですが、その2%を見抜く洞察力に感心させられました。

 そして千葉で5年間修業を積んだ三代目の一晶さんは、真摯に努力精進し、鹿児島の和菓子職人の若手をけん引する旗頭の一人でもあります。

 俗に「三代目はなんとやら」と言われますが、この「親父の背中」を見てきた三代目の瞳は、臆することなく力強さをたたえ輝いていました。

 「社長は、どの規模でやれるかを見極める力が必要」「三代目として守りに入るな。つぶすつもりで頑張れ」と檄を飛ばしつつも、信頼し寛大に見守る父親の思いと、それをしっかりと受け止める息子の姿に、思わず「親子鷹」のことばが浮かびました。

 今後もますます地域を超えて愛される菓子店に発展されることでしょう。

 鹿児島県菓子工業組合事務局・惠島理子