広島県レポート

2013.09.15

五色豆といんげん豆

現代に伝わる栄養の宝庫

嚴島神社参拝 今春の広島菓子博見学ツアーに会員で参加し、京銘菓の五色豆を作るのに安芸の宮島の杓子を使用しているので、嚴島神社参拝もできました。

 五色豆の由来は、明治十年代頃に西陣の織屋のおかみがその糸色から思いついて錦色の五色豆を作り出したと伝える説がある。いわば「泣き豆」の変形で西陣の織屋では八月一日、八朔の夜にえんどう豆を蒸して塩で味付けした豆を職人たちに食べさせたという。その日から夜なべが始まるのでありがたくない御馳走で、それ故に「泣き豆」と言ったらしい。御馳走とはいろんなところから食材を集めて運んでくるという意味である。色は陰陽五行で方角を表す。

 京都には四つの料理がある。寺院の「精進」、茶事の「懐石」、祇園の「仕出し」、御殿で供された公家の「有職」である。こうした形式による分類の他、素材と調理法からの呼称に精進や「普茶」などがある。精進料理は原則として動物性の食材を用いない料理。普茶料理は中国の禅僧、隠元禅師によってもたらされた中国の精進料理である。黄檗山萬福寺の開祖、隠元禅師はいんげん豆や煎茶、筍を普及したことで有名である。(普茶とはあまねく大衆と茶を供にするという意味)

 いんげん豆は豆の中で種類が一番多い豆で、日本以外の国によっては主食として食べられています。いんげん豆の原産地はメキシコと言われ、日本での主な産地は北海道で、金時豆、とら豆、うずら豆、手亡豆がいんげん豆の主な種類で煮豆にもあんこ材料、甘納豆、菓子原料として幅広く利用されています。いんげん豆にはビタミンB1、B2、食物繊維が含まれていますが特にカルシウムが豊富です。豆類はバランスのとれた栄養の宝庫で、青色の豆(枝豆、そら豆、青えんどう豆)は肝臓に、赤色の豆(小豆、ささげ、金時豆)は心臓に、黄色の豆(大豆、ひよこ豆)はすい臓に、黒色の豆(黒豆、紫花豆)は腎臓に、白色の豆(白いんげん豆、白花豆)は肺というように人の大切な器官にとても良い食物です。「マメに暮らす」という言葉があるように豆を毎日の食生活の中で上手に活用すると大いに健康増進の役目をします。

 豆菓子部会理事長・青山征史