滋賀県レポート

2013.09.15

嘉田滋賀県知事が講演

全菓連青年部第6回近畿ブロック大会

嘉田滋賀県知事が講演 全菓連青年部第6回近畿ブロック大会は平成25年7月23日滋賀県の里湯昔話雄山荘で行われました。今回、前例のないことが実現しました。それは嘉田由紀子滋賀県知事に来ていただき、講演してもらえたことです。

 企画当初から知事を呼ぶつもりだったわけではなく、こういうプレゼンをしますと実行委員会で提案したところ、それなら環境保全に力を入れていることで知られる嘉田知事に来ていただこうという話になり、なんのコネもない中、県庁に話を通し幸運にもご快諾いただくことができました。

 プレゼンを各単組にしていただくにあたり、「これからの菓子屋」という漠然としたテーマにし、これからの菓子屋はこうであるべきではないか、こういう形はどうかとそれぞれアイデアを出していただき発表していただきました。

 滋賀県の6分の1の面積を占める琵琶湖は、近畿の水がめとして人々の暮らし、経済を支えてきました。嘉田知事もこのお話をしてくださったのですが、あなたのところでも、ほらあなたのところでも、滋賀県じゃない近畿圏でも蛇口をひねって出てくる水は琵琶湖の水というところが大半なんですよというお話。当たり前に不自由なく水を使える暮らしですが、その水の源の所のことも考えてみましょうよというお話をしてくださいました。

 実際、滋賀には原発30キロ圏内の場所もあり、原発事故が他人ごとではありません。福井で起きれば確実に琵琶湖は汚染され、滋賀羽二重糯(もち米)などの農作物にも影響があります。そうなれば今まで通り菓子作りを続けられるかどうかもわかりません。琵琶湖と、近畿圏の人たちも結局、水道、蛇口という身近なもので繋がってるじゃありませんか。

 餅は餅屋にという様に、原発のことなんか政府や電力会社に任せておけばいいじゃないかと言われる方も多いとは思いますが、我々菓子屋にも微力ながらにもできることはあるじゃないかと思い今回のプレゼンを作成しました。

 調べたところ太陽熱温水器、薪ボイラーなど自然エネルギーを利用した設備を既存の設備に置き換え店舗に導入できることがわかりました。太陽光発電も10㎾以上であれば全量買取制度という優遇が受けられ、短い期間で設備投資額を回収できることもわかりました。もう聞き慣れたLEDですが、店舗照明をLEDに換えるだけで大幅に節約できる店舗も多いということがわかりました。実際に太陽光発電、蓄電池を活用し、電力会社との契約を打ち切った猛者もおられます。

 自然エネルギーの導入、エネルギーの分散化を進める、それでも抑えきれない分は太陽光などで賄う。わたしたち菓子屋は、自分たちがお菓子作りで使うくらいの電気は自分たちで賄えているんだよと、周りに地域に発信していくべきではないでしょうか。

 その姿勢こそが「原発はいらないよ」ということを菓子屋なりに体現しているのではないでしょうか。今まで何十年もこういう方法で、設備でやってきたんだからこれでいいんだという考え方では何も変わらないし、今までの当たり前より大事なことが3・11以降見えたはずだと思います。そこを躊躇せず実行していくのも我々菓子屋の義務だと私は言いたいです。

 偶然にも滋賀のプレゼン、知事講演にハチドリのひとしずくという共通の話が出ました。森が燃えています。動物たちは逃げ出したが1羽のハチドリだけは小さなクチバシで水を汲み、森に落とし続けます。それを見て他の動物たちは「そんなことしてどうなるんだ」と笑ったが、そのハチドリは「私は私にできることをするだけ」と言いました。今まさにその姿勢こそが必要な時ではないかと思います。

 100人超の参加者、青年ブロック長全員参加という状況でみなが試行錯誤したプレゼンが発表され、知事に学び、懇親会でも意見交換し交流を深めることができ盛況のうちにブロック大会を終えることができました。なお、募金で集まった全額を滋賀県の水源、森林の保護費として寄付し、第6回近畿ブロック大会滋賀大会を締めさせていただきました。

 近畿ブロック大会滋賀大会実行委員長・嶌幹夫