視点

「アベノミクス」とは?(平成25年9月)

日本経済の救世主となるか

「アベノミクス」近頃盛んに使われる言葉だが、誰もこの言葉について教えてくれる人もなければ、新聞・テレビ等のニュースでも充分理解出来難いのではなかろうか。そこで私なりに考えてみた。間違っていればどうぞご勘弁をお願いいたします。

「アベノミクス」は英語・ドイツ語・フランス語ではAbenomicsと表記され、「アベノミックスとも呼ばれ、安倍晋三内閣総理大臣が、昨年暮頃から多用され始めた言葉であります。二〇〇六年第一次安倍内閣の時に中川秀直自由民主党幹事長が使用したことがあるとのことであります。

そもそも「アベノミクス」の語源は「安倍エコノミックス」即ち安倍経済学であります。ロナルド・レーガンの経済政策である「レーガノミクス」にちなんだものと考えられます。

「アベノミクス」は基本方針として「三本の矢」と表現し、①大胆な金融政策、②機動的な財政政策、③民間投資を喚起する成長戦略、としています。

その第一の矢である金融緩和により速いスピードで円安が進行し、二〇一三年五月一〇日には四年一ヶ月ぶりで一ドル一〇〇円を記録し、又同年五月一五日には五年四ヶ月ぶりに日経平均株価が一万五千円を回復、時価総額が一兆円を超える企業も九四社に急増し、リーマンショック前の二〇〇七年末の一〇七社の水準に近くなりました。又同年五月三〇日には平成二四年度の公的年金の運用の黒字額が最高の一〇兆円規模になり、年金積立金の取り崩し額よりも運用益の方が上回ることがわかりました。又三菱東京UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行の三大メガバンクの二〇一三年三月期決算の税引後利益が合計で二兆円を超え七年ぶりの高水準となりました。目標は年二%の物価上昇を見込んで流通するお金の量を二年かけて二倍にするというものであります。

第二の矢は財政出動であり、一三兆一〇〇〇億円の補正予算を成立させたことで順次その効果が表われてくるものと期待しています。

第三の矢は成長戦略であって一人一〇年後に一五〇万円以上の所得増加があるように計画するということであります。

この「アベノミクス」に国民は皆好感をもったようであり、先ず第一の矢については、既にその結果が表われ始めており、現実の姿が見えだしたので信用したのでありましょう。第二・第三の効果はこれからの問題だが、第一の矢がこれだけ早く結果を出したことで国民の期待感は大変大きいものがあると思えます。

それが証拠に参議院選挙の前哨戦といわれた東京都都議会議員選挙において、自民党は圧勝して五九議席立候補者全員当選という大勝、公明党も二三名これも立候補者全員当選という快挙、自公合わせて八二議席、一二七議席の過半数を超えて期待以上の大勝利、比して第三党は共産党、民主党は第四党に転落、日本維新の会も後退という結果になりました。

次の七月二一日に行われた参議院選挙も自民六五名公明一一名合わせて七六名と参議院では自公合わせて総勢一三五名と過半数一二一名を突破し、念願のねじれ国会を解消したのであります。

「アベノミクス」について先行き懸念する声もありますが、推進していただいて安倍首相念願である景気の上昇を実現していただきたいと祈念しております。

 全菓連理事長・岡本楢雄