岡山県レポート

2013.06.15

我が郷土岡山の英雄「山田方谷」

観光振興を目指し情報発信

写真① 大きくは今の日本の将来を思いまた、身近には地元産業の発展のために非常に参考になる我が岡山の英雄「山田方谷(ほうこく)」先生を紹介させていただきます。

 5月9日の主要紙に山田方谷を題材にした全面広告が掲載されました。山田方谷は、幕末における陽明学者であり、教育者、政治家、そして財政破綻に陥った備中松山藩(今の岡山県高梁市)を見事に立て直した稀代の藩政改革者で郷土の偉人です。

 当時松山藩は年間収入の4倍もの借金を抱え破綻寸前でした。支出が収入を上回り、返済どころか利息の支払に新たな借金が必要な状態でした。方谷は、当時の常識の殻を打ち破り、独創的ともいえる手法でわずか7年のうちに改革を成し遂げます。内容は上下節約・負債整理・藩札刷新・産業振興・士民撫育・文武奨励とあらゆる方面に及びます。

 負債整理では債権者(商人)に対し、メンツに拘らずありのままに財政状況を説明した上、再建案を説明し借金の棚上げを依頼しました。藩札刷新では信用がなくなり流通しなくなった藩札を全量額面で買い取ったうえ、河原で公開焼却しました。これにより新たに発行した新札は信用されて他藩にまで流通しました。

 産業振興では地元の原材料を製品化し、問屋を通さずに消費地である江戸に運び藩邸で販売しました。有名なのは備中鍬、そして柚餅子です。岡山県備中地区は当時でも柚子の産地として有名でしたが、それを和菓子にしてヒット商品に仕上げ現在でも名物として販売されています。

 こうして10万両の借財を抱えて始まった藩政改革は、わずか7年後には完済した上に10万両の貯蓄が有ったそうです。

 国内外で、度重なる大災害や借金大国となった日本でありますが、こうした今日の世相に対処しようとするとき、その参考とすべき改革手法等を山田方谷に学ぼうと広く呼び掛ける会が、全国各地で発足しつつあります。

 また、これらの会は、活動の成果としてNHK大河ドラマなどの全国版のドラマ化の実現を目指して、一部活動を開始しています。これらはひとえに、岡山の観光振興と地場産業の活性化を目指しているものです。

 こうした状況に対し、これまでに私ども地元岡山の有志は、全国に山田方谷を広めること等を目的として活動されておられます方々や団体の皆様を応援するための連絡会を発足させることといたしました。

 今後、山田方谷の事績を学習・研究する活動や催し等を広く情報発信するとともに、山田方谷を顕彰するための講演会や討論会の開催に協力することなどを通じて、日本新生の気運を高めていくことに努めてまいります。関係各位のご協力とご支援をお願い申し上げます。

 岡山県菓子工業組合副理事長・宮武孝昭