長崎県レポート

2013.06.15

長崎の二大節句

桃の節句と端午の節句

桃カステラ 節句といえば、五節句が知られています。長崎ではその中、三月の節句と五月の節句とがお菓子の世界では、昔から大きくクローズアップされています。長崎は貿易を中心にポルトガル、オランダ、中国との交流があり、その国の文化が持たらされ、和華蘭の文化がうまく混り合っています。三月、五月は特に中国の文化が繁栄され、「桃の節句」「端午の節句」が盛んであります。三月の桃の節句は中国の桃「仙桃、蟠桃」とかいわれる桃にゆかりがあり、長寿の実とされ、日本の難除けの実と交ってお祝のお菓子として型取られています。特に初節句のお祝返しには桃の形をしたお菓子「桃カステラ(長崎県菓子工業組合団体登録商標)」が多く販売されます。又五月には、出世魚の鯉を型取った「鯉菓子」菓子が男の子の出世を願って、お祝返しとして多く販売されます。同時に唐灰汁を使った「ちまき」も同時に売り出されます。

鯉菓子 「三月は桃カステラやもんね」「五月は鯉菓子やもんね」という言葉が生まれています。このお菓子も、広島の菓子博覧会でも長崎のブースで一部展示致しました。長崎は砂糖がたくさん入ってきました。1700年代には1200㌧以上の砂糖が出島から輸入されたといわれています。しかし、当時の砂糖は安い物ではなかったといわれています。従って多くの砂糖を使ったお菓子や食べ物をふるまうという事はその家の富の象徴であったといわれます。長崎にはまだまだ多くの菓子文化が残っています。この文化を守り継承して行く事も、私達菓子人の大切な役割だと思います。もっと多くの人に伝えて行きたいものです。

 広島博覧会の実行委員会の管理、本当にご苦労さまでした。又、ご盛会であった事に心よりお祝申し上げます。

 長崎県菓子工業組合・岩永徳二