秋田県菓子店

2013.03.15

秋田市 三松堂

売り方・見せ方を試行錯誤

後藤誠一さん 今回は秋田市の三松堂の後藤誠一さんを訪ねました。

 三松堂の創業は大正13年、来年90周年を迎えます。初代一次郎さんから始まり、誠一社長は4代目になります。彼は秋田県菓子工業組合青年部副部長としても活躍していますが、親父さんで会長の一(はじめ)さんは秋田県菓子工業組合理事長を務め、親子で秋田の菓子業界の活性化に取り組んでいます。創業間もない頃現在の池永小路に移転し、それ以来同じ場所で菓子作りに取り組んでいます。はじめは煎餅一本で商いをし、代表銘菓の「冨貴童子」をはじめ数多くの玉子煎餅があります。戦時中も17連隊とのつながりがあり菓子製造を細々とではありますが続けることができたとのこと。戦後は卸販売を強化し和菓子の他ケーキの販売に取り組んだ時期もあったそうですが、誠一さんが修行先から帰秋してからは和菓子と煎餅に絞り込んだ営業をしています。

 彼は日体大のレスリング部で活躍し、卒業後東京文京区の一幸庵さんと青森県弘前市の寿々炉(すずろ)さんで約4年半和菓子作りの修行をしました。原材料にこだわり、おいしい生菓子を作ることを体得したようです。平成12年に帰秋してからはまずあんこの自家どりに取り組み、売り方・見せ方を変えることにチャレンジしました。父上とやり方について意見が合わないこともあったそうですが「せっかくいいお菓子を作ってもかわり映えしなければお客さんに伝わらない」と試行錯誤し浸透するまで4、5年かかりました。今の時期はさくらもち(210円)、わらびもち(315円)が人気商品です。秋は素材にこだわった栗きんとん(294円)や栗蒸し羊羹(294円)が人気です。定番の自信作は手詰め最中の「千秋最中」と栗だらけまんじゅうです。固定のファンはついていますが、秋田の経済状況は決してよくなく菓子小売業も厳しい状態に置かれているので「需要の掘り起こしと販路を見つけることを一番に考えている」と力説していました。

 今後はさらにおいしい生菓子を創ることにこだわり進物やお土産になるものを開発し販売していきたいと抱負を語ってくれました。

 現在店舗は秋田駅の駅ビル内のトピコ店と「茶わ」という甘味茶店もあり、本店とともに県内外のお客様への販売に力を注いでいます。

 菓子組合青年部については会員拡大を図るとともに同世代の仲間と秋田の菓子業界を元気にしていきたいと熱い想いを抱いています。

 「誠一社長 一緒にがんばっていこう!」
 Go Go 三松堂

 全国菓子工業組合連合会青年部東北・北海道ブロック長・小国輝也