視点

安倍首相の第一歩(平成25年3月)

お菓子を思う心にうたれて

安倍晋三内閣総理大臣が再登板されたのが昨年の暮の十二月二十六日でした。まだ二ヶ月も経つか経たないうちに、日本経済は大きく変換していったことは皆様もよくご存知のはずであります。ご就任早々から、円安・株高と連日市場を賑わしく輸出産業の大手企業などは大幅な黒字転換となり、過去の赤字を抹消する勢で景気回復の先導役を務めていただいています。首相が変ればこうも早く変るものかと驚かれているのではないでしょうか。現在我々中小零細企業にまではその恩恵に浴してはいないが、やがて回り回って日の目を見ることも近づきつつあると期待している。

この首相が、わが全国菓子工業組合連合会の新年会に五台の自動車をつらね十数名のSPに囲まれて出席していただいた。想い起せば現役の総理大臣が全菓連の会合にご出席していただいた例は当連合会創立十五周年の記念式典に時の大平首相がお越しいただいたのが最初の最後であったので、一同大喜びでお迎えした。

早速ご挨拶をいただいたその中に、昨年の自民党総裁選挙の時、豊橋で有名な有楽製菓株式会社のチョコレートを演説の前に貰われていたので、これは私の大好物ですと言われたら万雷の拍手をうけられ、五人の候補者の中で一番うけられたようでありました。その結果豊橋では多くの党員票を勝ち得られたそうであります。さらにそれぞれの地域では有名なお菓子がお国自慢になっていると思われます。このように地方には地方の素晴らしいお菓子がありますが、技術はいいけれど営業力や宣伝力等が充分でないため実力を出しきっていないものがたくさんあります。これらは日本にとっての資産だと思われます。こういうお菓子が東京や全国で売れる或は世界にも進出していく、こういう姿になってほしいと思います。これらたくさんの埋もれたお菓子を発掘しながら、全国や世界に展開していけるようにお手伝いをしていきたいと、私達の菓子業界の将来像についてまでもお話をいただき一同感激をしました。

又、今度は二月九日に岩手県の大船渡市に東日本大震災の被災地をご視察に行かれた際に、わが全国菓子工業組合連合会副会長の岩手県菓子工業組合理事長齊藤俊明さんのさいとう製菓株式会社にもご訪問いただき、一月の新年会の時にも全菓連を東京会館に訪れていただいたこともお話になり、総理にご就任いただく前まで当連合会の顧問をしていただいた関係で、よく全菓連のご認識があったものと大変喜んでおります。日本の首相がこのように全菓連の新年会と副会長の工場視察等前代未聞のことがご就任早々からありました。これらの二件については、日刊各新聞の首相の動静欄に記載されており、全菓連の面目この上なく、名誉なことでありました。

安倍政権は景気をよくすることと経済を活性化させデフレ経済から脱却させることを主眼に、円高を是正し強い日本・強い外交力・強い安全保障を推進させようと、日銀・米国・近隣諸国をはじめ各方面に連携をとりながら、世界から円安の非難をうけることなく、第一歩をふみ出されたところであります。

私達も大いに安倍政権の政策・その実行力に期待をもち、今後も末永く応援していきたい気持であります。

 全菓連理事長・岡本楢雄