佐賀県レポート

2012.12.15

伝統工芸菓子の再現に意欲

佐賀菓青会が「寿賀台」制作

寿賀台 先日、佐賀の秋の風物詩の一つである、アジア最大級の熱気球大会「佐賀バルーンフェスタ」が閉幕しました。期間中は毎年多くの方が県外からもお越しになり、佐賀平野の空に舞う熱気球の雄大さに、私達佐賀菓業青年会のメンバー達もワクワクさせられます。

 佐賀菓青会にはここ数年若いメンバーが増え、皆で佐賀の人々に熱気球の様に「ワクワク」を感じて頂けるような企画を考え、日々議論しておりその中の一つとして、来年2月より開催される佐賀城下ひなまつり会場において、佐賀の伝統的な工芸菓子「寿賀台(すがだい)」を菓青会のメンバーで制作・展示する為、若手主体となって準備を進めています。

 寿賀台とはかつて佐賀県西部で婚儀の際に、現在のウエディングケーキの様な役割をした工芸菓子であり、鯛や人型の金華糖を色鮮やかな飴細工で出来た松や吹き流し等と共に台に飾り付けた非常に繊細かつ華やかな工芸菓子です。佐賀を代表する老舗の一つである村岡総本舗の村岡安廣社長の著書「肥前の菓子~シュガーロード長崎街道を行く」(佐賀新聞社出版)によれば、古くポルトガルより伝来した飴細工の技巧と古伊万里の技術の影響を受けた繊細な焼き物の型の2つの出会いがこの芸術的なお菓子を生み出したとあり、佐賀菓青会としても未来に残したい誇るべき文化・技術だと考えており、今回技術を学び制作する事に伝統への責任の重さと素晴らしい技術を学ぶ事への喜びを同時に感じています。

 佐賀城下ひなまつりでは毎年、鍋島旧大名家に伝わる絢爛な雛段飾りを始めとして様々な雛人形やイベントが来場者を楽しませてくれます。展示を予定しているお菓子のコーナーにおいても、まるぼうろの製作実演などの催しを行っており、毎年賑わいを見せています。御来場頂いた方々にお菓子の魅力を少しでも伝えられるように佐賀菓青会一同で努力し、「がばい楽しか」お菓子のひなまつりにしたいと思います。

 佐賀菓業青年会・福井健一郎