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和菓子技能士1級検定練習会開催

前期開催に続き全員合格目指す

講習で作った和菓子 去る平成24年10月5日㈮会場㈱図司穀粉に於いて京都府生菓子協同組合青年部主催の和菓子技能士1級検定練習会を開催した。

 練習会は親会より宮本輝夫氏、青年部より研究担当上田悟史氏、前期1級合格者の北川孝大氏、西山基文氏を指導員に招き始められた。

 恒例の技術練習会だが、前期の受講者全員実技合格という高いレベルの講習会となっている。前期練習会を受講し合格をしたものが今期の指導者となるといったスタイルが継承されてきたのも、レベル向上を支える一つと言えるだろう。

 講習内容は4品、種造りから始まるぼかし上用饅頭の製造、高度な技術を要する練り切りはさみ菊の製品、羊羹の紋様埋め込み加工、扇形羊羹包丁仕上げ。材料の選定、生地の調整、成形加工、デザイン力、積算力など事細かく指導。

 講師・指導員は講習会が単なる資格取得活動ではなく、技能士としてふさわしい気質を体得させたいという意義を掲げて活動している為、受講者は真剣な面持ちで取り組んでいた。

 受講者の西井一樹氏は「はさみ菊や羊かんの加工など、高度な作業を時間内に行う事に大変苦労したが、熱心な指導により、何とか作成する事ができた。後は成形に力を入れるべく練習あるのみ」と試験に向けての強い意気込みを語った。

 同組合青年部は、今後も個々の卓越した技術習得や伝統的技術の継承の為にも技能検定はもちろんのこと、各種講習会やイベントなどの研究企画にも力を入れ菓子業界全体の活性化に繋げていきたいと思う。

 京都府生菓子協同組合青年部庶務広報担当理事・石塚幸司

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