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新進気鋭の技術者が 和菓子五色・五態を競う

千葉県技能祭

千葉県技能祭「競技の部」 さる10月2日千葉県技能祭実行委員会(千葉県職業能力開発協会後援)が主催する技能祭「競技の部」が千葉県菓子会館で行われた。

 県内で働く技能者を社会に発表し技術水準の向上と能力の開発を図り、広く社会一般に技能尊重機運を醸成することを目的として行われ今年で第35回を迎えた。

 この技能祭は和菓子のみに限らず、日本料理・園芸装飾・建築大工・左官・鳶・板金など7業種が参加して競技会を実施している。

 県和菓子技能士会の参加は平成9年第20回からの参加で、新進気鋭の技術者が毎回15~6名前後で競技委員が課題を決め競っている。

 競技課題は毎年変わり、過去の課題では「秋の和菓子」「菊五色五態」「果物五色五態」「松竹梅鶴亀」「七・五・三」「祝菓子」「仏事菓子」ユニークな課題では「和菓子のクリスマス」「運動会」などがあり、そして今年は「千葉の名所・特産品」という難易度の高い課題であった。

展示用折に入れ審査 競技内容として、県職能協職員の開会挨拶で幕をあけ、県技能士連合会より委嘱を受けた技能士会役員が運営委員となり審査を担当、競技に対しての説明があり協議開始となった。

 小道具、色素は各自持参で材料の白練切250g、中餡150gが支給され一個45g五色・五態を制限時間2時間で競技に入った。

 出来上がった作品を展示用折に入れ審査された。

 モチーフが同じであっても同じ形の物はなく、実に個性的な作品ばかりで、その中でも一昨年開催された千葉県国体での、ゆるキャラ「チーバくん」は人気で数人が製作していた。

 作品審査で県知事賞一名県職業能力開発協会会長賞一名、県技能士連合会会長賞二名が選出され、12月11日千葉県職業能力開発促進大会で授与される。

 競技終了後は競技運営委員が個々の作品を品評して勉強し合い和菓子談義後は、来年も又挑戦しようと約束し合って散会となった。

 今回で35回目を迎えた技能祭、国の事業仕分けなどで来年の開催が危ぶまれている話も出ている。

 片方では技能水準向上と能力開発図るなどを目的とするなどと言いながら、事業仕分けの的にされている矛盾は、何とかならないものか。

 この伝統行事は是非とも継続していきたいと技能者は語り合っていた。

 千葉県菓子工業組合相談役・森浩

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