徳島県レポート

2012.10.15

冠婚葬祭のお菓子を紹介

全菓連青年部 中・四国ブロック大会・徳島

全菓連青年部第12回中・四国ブロック大会 全菓連青年部第12回中・四国ブロック大会は、7月4日に徳島グランドヴィリオホテルで開催され、約50名の青年部員が参加した。全菓連からは岡本理事長、竹内副理事長ほか青年部各ブロック長が駆けつけた。

 大会では徳島県菓子工業組合青年部福岡賢治部長より「本大会では中国四国地方に伝わる冠婚葬祭のお菓子を紹介します。近年、昔ながらのお菓子は敬遠される風潮にあり、目にする機会も減りました。そこであえて今語り、人の一生や人生の節目において、お菓子の果たす役割を再認識したいと思います」と語った。各県菓子工業組合青年部から発表された内容は次の通り。

徳島県・花嫁が道具入れの時や嫁ぎ先で、ご近所に配る花嫁菓子がある。ふやきで製法は米粉と砂糖を混ぜ、熱湯を入れて煉り団子の生地を作って伸ばす。生地は幅1㎝、長さ3~4㎝。上下鉄板で挟んで焼くので、上に膨らまずに拡がる。焼き上ったら糖蜜を塗り、乾燥させる。50年前からある。仏事用では唐草饅頭がある。小麦饅頭を平べったくし、唐草文様の焼印を押す。普段から食べる人も多い。普段は白だがお盆や彼岸は白、緑、ピンクの3色にする。また、仏事の土産や祭壇のお祭りには青貝が使われる。こし餡を羽二重餅に包んだお菓子で色は赤緑白の3色。焼印は源氏香や蓮、菊を押す。名前の由来は冠婚葬祭の贈り物を入れた物が、青貝模様だったからで徳島独特の呼び名だ。また、四十九日の餅は48個の餅とひとつ大きな餅を盛っている。また、鳴門地方のお赤飯は胡麻砂糖をつける。胡麻も白胡麻で、蒸す時は砂糖も混ぜる。昔は塩田が盛んだったので、祝いの時ぐらい甘い物を食べたいことから習慣になった。

香川県・西の方で結婚式に配る「おいり」がある。麩菓子で形は小さくピンポン玉のようだ。鉄板の上でころがして焼く。由来は丸亀の初代姫君の腰入りの時、餅を炒って献上したのが一般にも広まった。餅は高いので代わりに麩菓子を使った。おいりは平べったく焼いて小判菓子で配ることもある。お盆の時の供え物に奴せんべいがある。麩菓子の煎餅に擂り蜜を塗ったもので、1日1枚ずつ供える。

愛媛県・東予では結婚の際、花嫁の両親がポン菓子を用意して配る。中予では四十九日餅がある。四十九日に丸めたお餅を49個作りピラミッド状にして飾る。彼岸には赤、白、緑色の朧饅頭を近所に配る。子供が生まれて1歳の時には一升餅を背負わせ健康を祈願する。桃の節句には「りんまん」がある。こし餡を包んだ餅に、ピンクや黄色の餅米をまぶして飾る。

高知県・高知では初節句の代わりに、結婚した奥さんの新婦の節句がある。赤飯や紅白饅頭を配る。

岡山県・県南の方は四十九日の法要でお餅を食べる。頭、胴体、足を表した3つの餅をお盆に置いて、ちぎって塩を付けてその場でたべてもらう。周りに小さい子餅も並べられるが、これは持って帰ってもらう。真中の餅ははさみ菊を出しているところもある。二段に盛って高坏にし、切り分ける。朧万頭もあり、二段に重ねる。緑、黄色、ピンクと三色あるが、霧を吹いて色を付けている。また、玉島より西側は端午の節句の柏餅の葉に、山帰来を使う。

島根県・松江藩七代藩主・松平不昧により、茶会で完成されたお菓子は不昧公好みとして今に受け継がれている。松江では朝食代わりに抹茶と生菓子を食べる方も多い。また、出雲地方には神在餅がある。旧暦十月、出雲大社に全国から八百万の神が集まり、神在祭が行われる。ここで振舞われた神在餅が、なまってぜんざいになった。また、冠婚葬祭は餅や赤飯を配るが、餅を専属で作っている餅屋が多い。石見の方には無い。県東部の法要はお餅を搗くが、西部では饅頭で白餡が主流だ。法要では黄色菊や蓮の焼印を押し、白にはピンクと赤と緑で絵を書く。この饅頭でお重ねの注文がある。鏡餅の饅頭版だ。また、出雲では法事用の袋にアンパンを入れて配る。

山口県・洋菓子なので冠婚葬祭に使われる商品は分からないが、現在、デザイナーを使って商品開発している。宇部は石炭で栄えた町なので、宇部黒ダイヤを作った。チョコレートを焼いたお菓子だ。セメントをイメージした白ダイヤ、地産地消で小野茶の微粉末を使った緑という種類もある。また、永山酒造と一緒に開発した大吟醸ケーキ「貴」もある。

広島県・葬儀や法事に使われる志のようなものを「茶の子」という。もともとお茶の子さいさいから来ており、茶菓子や小さい菓子の意味だ。四十九日開けの法要のお返しの名に使われるが、お菓子以外もある。