秋田県菓子店

2012.09.15

ぜんげつ堂

地域に根ざした菓子屋を目指す

ぜんげつ堂 今回は秋田市旭北のぜんげつ堂さんを訪ねました。

 ぜんげつ堂は、明治14年(1881年)創業。(弊社より2年先輩になります)はじめは、遠藤菓子店として、まんじゅうやもろこしの製造をしていたそうです。二代目の善助さんのときに、遠藤善月堂と屋号を改め今にいたっております。現在の遠藤善一社長が四代目、善衛専務が五代目になります。善衛氏は、秋田県菓子工業組合青年部の三代目部長です。

 創業時から現在の場所にお店を構えており、店内にはお稲荷さんのお堂が鎮座しており、歴史を感じさせます。戦時中は菓子製造ができず、やむなく休業した菓子店が多かったわけですが、ぜんげつ堂は青果販売をして、しのいでいたとのことです。戦後、菓子店を再開してからは卸と仏事菓子中心の営業を行い、みそパンやたまごパンが人気品でした。みそパン、たまごパンは今もファンが多い逸品です。最近の人気商品は「りんごタルト」と「なまはげサブレ」。125円とお買得な「りんごタルト」は、数年前横浜で開催された物産展でも大人気でした。

 和菓子・洋菓子合わせて、季節商品も合わせると60種類以上のお菓子を製造販売しています。最近は、洋菓子のウエイトが強くなってきていますが、善衛さんの奥さんの作るバースデーケーキは、小さい子どものいる若い奥さんたちに口コミで広がり、50種類以上のバリエーションをもつキャラクターケーキは、毎日オーダーが入る程評判も上々です。小さい子はアンパンマン、大きくなるとウルトラマンやガンダムが人気ですが、大人からも注文があるそうです。地産地消のお菓子創りに力を入れていますが、冬場から春にかけては、仙台山元町産のいちごを使ったロールケーキや、秋には熊本の栗を使ったモンブランロール等の創作ケーキも作っています。

 商工会議所青年部の理事も務め、社会貢献活動にも力を入れ、今後も「地域に根ざした菓子屋を目指していく」と熱く抱負を語ってくれました。基本的には手づくりにこだわり「りんごタルト」の他に新たな商品開発にチャレンジして、将来は足元を固めながら、もう一店舗位は出店したいというビジョンを持っています。秋田県にも急激にコンビニが増え、県外から大手メーカーが入ってきています。インベーダーに負けないためにも、お客様に県内でこだわりを持って作られている、本物のお菓子であることを認識してもらえるよう、青年部や組合の仲間とスクラムを組んで頑張っていく決意を強調していました。

 9月26~27日には、秋田において第14回全菓連青年部東北・北海道ブロック大会が開催されます。遠藤部長はその先頭にたって準備を進めています。東北・北海道の青年部の仲間のお菓子販売会も開催されます。「各県のPRをすると同時に菓子屋に元気になってもらいたい、少しでも売上に貢献したい」という熱い想いが原点にあります。

 東日本大震災からの復興を支援するとともに、地域の菓子業界を活性化させていくことが、我々菓子業界の若者にとって大切なことであります。私と遠藤君は、菓業青年会時代から全菓連青年部を立ち上げ、現在に至るまでの同志でもあります。

 「フレーフレー ぜんげつ堂!」「がんばれ ゼンエイ!」

 全菓連青年部東北・北海道ブロック長・小国輝也