愛知県菓子店

2012.09.15

御菓子処おくむら

和風とモダンの融合を演出

おくむら菓舗 今回は名古屋北部の交通要所である「大曽根駅」と地下鉄「平安通駅」にも近い、「御菓子処おくむら」様を訪問。

 昭和十年創業の店は今年七月にこれまでの場所の隣地に新築。店舗軒ひさしの前に駐車場スペースがあり、車や、雨の日の来店もし易い立地です。立て看板には「ちょっと甘いものでもいかがですか」とあり、屋号はその横に小さく書かれた粋なものです。随所にさりげない工夫と店主の思いをデザインした店舗は、三代目店主佐藤嘉高氏(五十二歳)が満を持してオープンしたもの。

 「和モダン」をコンセプトにした店舗は竹材や木をあしらい、照明は暖色系蛍光灯とLED電球使用で照度も適度で「和風とモダン」「専門店と入り易さ」が見事に融合した落ち着いた雰囲気のお店と感じました。

 佐藤氏は、幼いころから家業を手伝ったりしたことも影響して、愛知教育大学卒業時に家業を継ぐことを決心。愛知郡東郷町の高砂カレームにて店主大沼弘弌氏のもと三年間和洋菓子を勉強し、愛知県菓子技術専門校(愛菓校)を経て二十七歳の時に本格的に家業に入ったとのこと。現在、製造は一人でこなし多忙な中、母校である愛菓校の学科担当副校長、名生工の常務理事を務められています。

 商品は鬼饅頭などの朝生からカステラ、赤飯、上生菓子や和洋融合の焼菓子などで、冷凍技術も駆使した多彩な品揃えで、売り上げの柱は進物詰合わせとのこと。

 初代が「菊もなか」を名物にし、二代目が仲間と発売した「不老柿」を看板商品にしたとお聞きしましたが、三代目はスイートポテトを使った西洋焼菓子を銘菓に育てていらっしゃいます。

 この三種を軸に多様な商品群を什器レイアウトや平台陳列などで上手に演出されています。中でも目立つ場所に名古屋北生菓子組合「北・北(ほくほく)いもの会」のお菓子がありましたのでお尋ねしました。

 これは、北区の十一店舗が地元行政ともタイアップし、地元名産のさつま芋を各店のオリジナルでお菓子に仕立て、販売しているとのこと。

 小木曽前理事長(若木屋良恭)がまとめ役となり十二年間続く行事で、十月一日から十一月十五日まで恒例のスピードくじ付き「いも菓子まつり」も開催しているとのことでした。

 今後の抱負は「自分の能力で出来ることをあらゆる面からお菓子に活かし、美味しくて、ちゃんとしたお菓子を提供していきたい」とのこと。

 愛知県菓子工業組合・近田大輔

店舗データ

おくむら菓舗
名古屋市北区大曽根4―6―3