千葉県菓子店

2012.08.15

御菓子司 麻布 菊園

毎日三百人のご来客

御菓子司麻布菊園 千葉支部長の宮島淳郎氏のお店、「御菓子司 麻布菊園」にお邪魔した。

 場所はJR都賀駅からバスで10分の郊外である。雨が降る平日の15時にもかかわらず8台分ある駐車場は常にいっぱいで、店内では販売員3名がフル稼働していた。

 菊園さんは、東京麻布十番で25年、千葉市若松町で30年の歴史を持つ老舗で、住宅地にあった旧店舗から、今年3月に移転して新店舗をオープンさせた。

 開店してから3ヶ月を過ぎても、連日300人以上のお客様が来店されていて、製造が追いつかず、お店を週休2日にせざるを得ないほどの繁盛ぶりである。

 売れ筋商品はわらび餅、次いで菊最中と伝統を守っている商品だ。看板商品の「菊園残月」は受注生産で、ただ今1ヶ月待ちの状態である。

 お店の奥にある工場では、6名のスタッフが所狭しと製造に追われていた。今では、ご子息が売れ筋商品の指揮を執り、宮島氏は旧店舗の工場で残月などの製造を行っている。

 奥様も和服姿に割烹着を着て、店と工場と電話と大忙しだったが、ご家族がとても生き生きとしていて、活気が伝わってきた。

 今年で70歳になる宮島氏に今後の抱負をうかがうと、息子に早くお店をバトンタッチすることよりも、体力の続く限りいつまでもお菓子を作っていきたいと、まだまだ現役を貫いていく姿勢を語ってくれた。 

 新店舗で心機一転、職人気質の宮島氏は今後の発展が楽しみである。そして、3代目も育ってきて「麻布菊園」の看板が永遠の物に輝いて見えた。

 千葉県菓子工業組合副理事長・池田尚史