宮城県レポート

2012.04.15

「愛の菓子」東北の子供たちに届く

門ノ脇小学校 平成24年2月20~21日仙台にて全菓連青年部東北北海道ブロック大会並びに全国交流会が併催された。 その記念事業として、 「愛の菓子」 運動として昨年3月の東日本大震災で特に被害の大きかった3県 (岩手、 宮城、 福島) の小学生を中心とした子供たちに全菓連メンバーから寄せられた地方色豊かな約13万個のお菓子と全国から寄せられた応援メッセージカード約3万枚を届けることができた。 全国からの菓子の協賛と応援メッセージカードに協力していただいた皆様にも感謝を申し上げたい。

 実際の菓子の集荷・配布活動は、 この前後1週間で行われているが、 20・21日には青年部メンバー延べ約100名が記念式典の前後で配布活動を行った。 震災後約1年がたち、 実際に現地へ赴き、 学校や保育園をまわると様々なことを感じた。

 20日午前9時福島市内にある敬香保育園に訪問した。 まず、 びっくりしたのが園庭の真ん中に見なれない装置が置いてある、 線量計である。 その電光掲示板に 「ただ今の線量は、 ○○ベクレル」 と示してある。 会場準備の間、 園長先生のお話をうかがう。 現在の線量は、 あまり多くないが、 父兄の方々はとても心配されている。 子供たちは今、 外で遊びたい盛り、 線量を見ながら時間を限定せざるを得ないのがかわいそう。 また、 やはり子供たちの健康を考え、 圏外に移住する人も増えている。 なかよしの子供たちが引き離される現実。

 約40名の園児に迎えられ、 菓子とカードを贈呈。 子供たちからお礼の言葉と 「しあわせ運べるように」 という、 阪神大震災後に作られた歌を合唱してくれた。 神戸を故郷という言葉に替えて。 その後、 福島第一小学校に訪問した。 大事な勉強時間を縫って集まってくれた30名ほどの小学生に菓子を贈呈。 続いて教育委員会より感謝状をいただき、 小学生の代表からお礼の言葉、 「私はお菓子が大好きです。 お菓子を食べると元気が出ます。 将来はお菓子屋さんになりたいです。 本当にありがとうございました」。 こちらこそありがとう。

 午後より仙台に移動して式典を開催した。 村井宮城県知事と奥山仙台市長から祝辞を賜り、 県会議員など地元行政から来賓も多数参加された。 また、 全菓連の岡本理事長と宮城県菓子工の白松理事長からも祝辞をいただき東北・北海道の各理事長も参加していただいた。 小国ブロック長の司会で行われたパネルディスカションでは、 被災された東北のメンバーから、 被害の甚大さとご苦労されたお話を聴くことができた。 福島の古川部長からは、 福島発の映画 「トテチータ チキチータ」 制作への想いを聴かせていただいた。 その後の懇親会では、 宮城青年部の企画で、 大変楽しい時間を持つことができ青年部らしい交流会となった。

 翌21日朝7時半より岡本理事長に配布出陣式をしていただき、 岩手・宮城の各コースに分かれ配布活動に。 多くの報道陣や、 テレビ局の取材があった。 私は、 宮城コースに参加した。 仙台市内の中野栄小学校を訪問、 菓子贈呈後に石巻に向かう。 日和山より市内を一望でき、 被害状況のひどさを確認した。 町のほとんどは津波で流され、 がれきの整理も進んでいるため何もない状態になっていた。 石巻市内の門ノ脇小学校を訪問、 代表の小学生に菓子を贈呈。 ここでもまた、 心のこもった感謝の言葉をいただいた。 校長先生にお話を伺った。 子供のたちの中には、 目の前で親や兄弟が津波にさらわれるなど心に傷を受けた生徒も多く、 今後心のケアが必要だ。 本来は、 家庭が心をいやす場所であるが両親や家族も仮設住宅での生活などで疲れ果てている。 子供たちには今は学校がその役目を担わなければならない。 今回のお菓子は、 そんな彼らの生活に小さな喜びを与えてくれた。 本当に感謝しますとのこと。 教育現場の苦労が大変なものだと感じた。 その後、 車中で弁当をとり、 東松島市の宮戸小学校を訪問した。 全校生徒29名の小さな小学校だが、 校庭は仮設住宅になっている。 青年部長として挨拶をした後、 ボランティアによるコンサートがあり、 そのあと全校生徒一人一人に菓子とカードを手渡しすることができた。 青年部のメンバーも、 子供たち一人一人と声掛けをしていた。 菓子を渡す前は、 子供たちは多くの大人と報道陣に囲まれ大変緊張していたが、 渡した瞬間笑顔がこぼれ、 歓声が上がった。 その後バスにて仙台に戻り解散となった。

 岩手コースの報告は、 岩手青年部の小沢部長にお任せしたいが、 さいとう製菓様での菓子の贈呈式と工場見学など盛りだくさんの内容であったようだ。 (かなりのロングドライブお疲れ様でした)。

 震災後、 もうすぐ1年。 沿岸部の復興はまだ始まったばかりだが、 子供たちが普通の生活を取り戻すまでにはまだまだ時間がかかると思う。 今回の事業は、 ほんの少しでも子供たちに笑顔をという気持ちで始まった。 確かに菓子と気持ち (カード) を届けることができたが、 もっと大きな、 継続的な支援が必要だと改めて感じた。 子供たちにはこの大きな困難を乗り越えて、 成長してほしいと心から思った。

 全菓連青年部・中島慎介