京都府菓子店

2012.02.15

~金つばの幸福堂~

壬生節分会と金つば

金つばの幸福堂

 京都の中心部、阪急河原町線四条大宮駅より少し西、古刹の壬生寺、新撰組屯所跡、梛(なぎ)神社の並ぶ坊城通りの一角に、金つばの幸福堂さんのお店はあります。

 初代石塚健二さんが壬生寺や梛神社にお参りに来られた方に一服してもらう場所として開業されたのが始まりでした。

 創業当時から壬生寺の節分会に店頭で焼き台を並べ、金つばの焼き立てを販売するスタイルは今なお受け継がれ、普段は冷めた金つばを一つ一つ包装したものを販売するのに対し節分会の3日間だけは当時と全く同じスタイルで、熱々の焼き立てのみを販売されています。「毎年楽しみにしているよ」「おじいちゃんがここの金つば大好きでね」といった有り難いお声と共に、お客様も親から子、子から孫へと継承され、壬生の名物となっていったと言われています。

 三代目の幸司さんは、未来に向けての戦略にも意欲的で、若者向けの商品として、夏場には白桃入りのクリーム大福、またはスイートポテト、抹茶ミルク、マンゴーなどの金つばを期間限定で店頭やネット販売されています。

 また新撰組同好会のメンバーが先頭に立ち、壬生の町おこしとして活動にも賛同され、その時考案されたビスケット生地に卵の黄味餡を包み込んだ「誠饅頭」と、地域とのネットワークづくりにも余念がありません。

 幸司さんは現在、京都府生菓子協同組合青年部の広報を担当され、さらに京都の伝統和菓子を子どもたちや皆さんに知っていただくべく、普及活動にも勤めておられます。

 「ここまで来られた〈お蔭様〉の気持ちを忘れずに、一つ一つ真心を込め、〈喜ばれる喜び〉をモットーに、お菓子作りをしていきたいです。」とのこと。

 これからの更なるご活躍を期待して止みません。

 京都府生菓子協同組合理事・宮元直次