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変革期と囁かれる現在に新風を

組合に人気洋菓子店加入!

桐井一郎氏 今年度より当組合に加入した、フランス菓子店有レーブ・ド・ブランシュは、平成7年に大分市東部の森町に開店して以来、オーナーシェフの桐井一郎氏(44歳)の明るく飾らない人柄と、常に素材そのものの味を活かすことを心がけて作っていると言う、こだわりの商品が次第にお客様の心をつかみ、現在は洋菓子業界の激戦区となっている地域で、多くの顧客を抱える繁盛店となっている。

 そんな人気店が何故これまで当組合に加入していなかったかと言うと、普段は洋菓子業界での交流が主となる桐井氏には、決して洋菓子店の加盟率が高くない菓子工業組合の活動内容を知る機会がなく、おぼろげに存在を知る程度で、ずっとそのままになっていた感があると言う。

 元々地域興し等の活動には率先して参加する等、自分が善いと思うことには労を惜しまない桐井氏は、大分県洋菓子協会の理事を務めるなど責任感が強く、人望を集める人物なので、昨今の組合員減少による原動力不足が懸念され始めている当組合に、新風を吹き込むのではないかと期待されている。

 この度、桐井氏が縁遠い当組合に加入することになったきっかけは、前年度から県中小企業団体中央会の委託事業として当組合が実施している「新卒者就職応援プロジェクト」に関心を持たれたことで、ちょうどスタッフ募集を検討していた桐井氏に就職支援事業の概要等を説明していく中で、菓子工業組合の活動等を少しでも知ってもらうことができたのは、加入に至るまでのプラス要因になったと考えられる。

 今回は、たまたまタイミングよく実施事業が接点となった形だが、組合員数が減少の一途を辿る中で、行動力のある洋菓子店の若手経営者が組合員となったことは、今後の課題である洋菓子店の組合加入促進に繋がる明るい兆しと言えるだろう。接点も含め桐井氏の組合加入は必然と考え今後に注目したい。

 大分県菓子工業組合事務局長・早瀬大雄