長野県レポート

2011.05.15

地元の小豆で和菓子作り

飯田下伊那菓子組合の挑戦

選別中の小豆 飯田下伊那菓子組合66社(黒田誠理事長)では、地元産の小豆を使って和菓子を作ろうと、2007年から小豆の契約栽培に取り組んでいる。経験を重ねる中で手応えをつかみ、5年目を迎える今年は栽培農家を広く公募。安定した収量と品質を確保しながら、和菓子の「地産地消」を徐々に広げて行きたいと考えている。

 遊休農地の活用と地産地消の推進、高齢者の所得確保にもつながる。食の安全への関心が高まる時勢にも背中を押され、長野県の農業試験場、農業改良普及センター等の指導を受けながら約3年間の試験栽培を行い、品種としては長野県選定品種「中納言」、「えりも」、「しゅまり」等、3種類の小豆を主に栽培し、収穫量、生産性等の確認をしてきた。又、2年前には長野県地域発元気作り支援金の助成を受けて小豆の選別機(主に異物除去)を購入し本格的な生産に入った。

 今年の予定生産高は、約1・5~2トンを見込んでおり、生産者は約40~50人程、収穫した小豆は菓子組合がすべて買い取ってお菓子に使う予定である。

伊那谷の屋台獅子 買い取った小豆は菓子組合員の中で消費しているがまだまだ間に合う程の生産量には達してはいない。一店舗、一種類以上のお菓子に使うにはもっと生産を増やさなければと思っています。

 すぐに結果が出るものでは無いが、時間をかけながら自分たちが使う材料を一つでも自分達で作ると言う環境が生まれるといい、いずれは飯田の特産になれば。一つの材料が出来る事で夢はどんどんと広がり、前向きな発想が出来る。小豆を作った人の顔が見え、お菓子を作ったお店もわかる「地産地消」をみんなで広げて行きたいと思っています。

 又、組合員の中、10店補で共通のお菓子、「伊那谷の屋台獅子」(同じ包装、同じ配合の餡で、夫婦獅子のかざりを入れた)を地元産の小豆を使い、御柱祭、全国獅子フェスティバルの際に地元の小豆を使ったお菓子として宣伝を兼ね販売して好評を得た。

 長野県菓子工業組合理事・黒田誠