福岡県レポート

2011.04.15

うまかもんつくりぐっちょ

美味しい物を作り競い合う!

 柳川市は「水郷」「川下り」「北原白秋」「うなぎめし」など九州地方の小観光地として知られ、沃野広がる筑後平野の南にあって有明海に面し県内屈指の農水産物の生産地です。そこで、県内2位の生産量を誇る米・農産物・海産物を使って、新たな商品を開発しようと柳川市の産業経済部が中心となり「うまかもんつくりぐっちょ:柳川方言(美味しい物を作り競い合うこと)」が企画されました。

 当初の参加は17社でしたが、最終的に製品として完成できたのは10社12品目で、菓子組合からは4社が参加しました。その内容は、海苔を使ったサブレクッキー、食パン、アイス、豆腐、調味料など多彩なものとなりました。2ヵ月のキャンペーン期間でしたが、新たな観光土産品として販路開拓となり、地域に経済的波及効果も出て、農水省や経済省が進める農商工連携にも貢献できたと思います。

 その美味しい物作り競争の中で特に人気だったのは、へそ栗山本舗松福の「おにぎり海苔サブレ」です。おにぎりの形をした米粉と海苔が絶妙に配合されて練り込まれていて、見た目にもかわいらしく観光客に柳川らしい土産品として好評でした(1ヶ90円、1袋2ヶ入り)。又創業97年の坂田屋菓子店では、練り餡と海苔を混ぜ込んで焼き上げた和カステラ風の超ソフトなケーキが仕上がりました(1切れ100円)。ケーキのカトウでは、海苔入りポンデケーキに、漆黒のお洒落なスティッククッキーが出来、それに海苔にタマネギ、鰻も入った塩のケーキ、ケークサレも出来て、それは食事代用にもなる珍しい洋菓子です。モンドリアン正月では、海苔ロールケーキにケーガラ(方言で貝殻のこと ロールケーキの商品名)やバター海苔風味のマドレーヌが出来ました(海苔ロール630円、約17㎝)。

 以上、「うまかもんつくりぐっちょ」に参加した4社の菓子業者が英智を傾けて新しい菓子の味覚を見事に作り出したのは、すばらしい事だと思います。

 最後に東北関東大震災に被災された同業者の方々、組合員全員応援しておりますので、どうぞ頑張ってください。

 福岡県菓子工業組合理事長・松石安兵衛