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和菓子作り一日体験講座

お年寄りとお菓子作りで交流

水仙、干支うさぎ、竹、鈴、の4品 平成22年12月2日、京都府生菓子協同組合青年部は研究会として、京都市山科中央老人福祉センターに於いて和菓子作り一日体験講座を開催した。

 この講座は京都市在住の60歳以上の高齢者を対象に趣味などを通じて健康作り、物作りの歴史などを学ぶ目的として月一回「悠遊講座」と題して執り行なわれており、当青年部が取り組む菓子教室の新聞記事を目にし、依頼があり開講に至った。

 講座は、古谷繁幸副部長による挨拶で始り、明日の名工受賞者でもある上田悟史研究担当理事が講師となり、水仙、干支うさぎ、竹、鈴、の4品を丁寧に解説しながら、一級技能士の技を披露し、この研究会参加の青年部員(9名)も個別のテーブルにつき熱心に指導にあたった。

 受講者(35名)は、様々な技術を目にし、興味津々、時には拍手喝采が起こるほどの盛り上がりをみせ、熱心に耳を傾け、慣れない手つきながらも菓子作りに夢中になり、初めてとは思えない程の作品を仕上げた。

 この様子は地元新聞社にも取り上げられる事となり、この企画をした中央老人福祉センターの指導員石田忍さんは、「思っていたより手軽に和菓子作りに取り組めて大変嬉しい。形になっていくのが凄く楽しく参加者が喜んでいるのをみて満足感で一杯です。定員を超える申し込みがあり、京都市内の他の老人福祉センターも青年部の行う菓子教室に感心を寄せているので是非ともこのような活動を続けていってもらいたい」と喜びと当部の今後の活動の期待を語った。

 また、講座の最後には上田孝博部長による質疑応答の時間もあり、受講者からは和菓子の作り方だけでなく菓子に従事する職人に関する質問等も聞かれ、互いに交流を楽しんだ。

 一つの菓子から始まる会話。このようなコミュニケーションが家庭でも行われる事を切望し、当部は、今後も菓子教室を開催していく。

 京都府生菓子協同組合青年部・平澤克典

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