愛媛県レポート

2011.03.15

地域ブランドセミナー

産直販売の苦労と成功

地域ブランドセミナー 愛媛県菓子工業組合では新春の役員会の後、四国経済産業局の主催で地域ブランドセミナーを開催しました。

 講師に㈱内子フレッシュパークからりの総務部長代理、沖野智寿子氏を招き、「地域資源の活用」―ブランド確立の苦労と成功―という題で講演をいただきました。

 内子フレッシュパークからりは、その前段階として昭和56年町並み保存が全国的に注目を浴び始め、観光と農業振興のあり方を検討していた頃、内子の地場産業の一つである、ぶどう生産者を中心に本格的な観光農業への取り組みが始まりました。

 愛媛県内子町は、ノーベル文学賞受賞者である大江健三郎氏の出身地で、昔の歌舞伎座を思わせる内子座を始め、古くからの文化の香りがする味わい深い町です。しかし、一方中山間地域にあるため、農業は脆弱な生産基盤と高齢化問題をかかえ、農業の活性化や働く農村女性の自立が言われ始めていた頃、販路の転換や独自の販路開拓を求め、産直の施設「からり」が誕生しました。

 内子町の住民が、自分達の作った作物を販売し、仕入れ販売をしないをモットーに県民の支持を集め、大きな成功をおさめています。

 お話の中で、ブランドとは企業と消費者との長期的で揺るぎない精神的な関係だというのが、実に菓子屋の商売にも通じるものがあると感じました。

 企業「からり」の約束である「新鮮・安全・安心」と消費者の期待である「顔が見える安心感」が信頼という絆をつくるというお話は、我々菓子屋が売り上げを求めるあまり、ともすれば忘れがちな商いの基本を教えられた気がしました。

 愛媛県菓子工業組合広報部長・白石恵一