東京都レポート

2011.03.15

新年合同懇親会・新春講演会

「組合と協力会の連携を図り難局を乗り越えましょう」

新年合同懇親会・新春講演会 毎春恒例の東京都菓子工業組合・東菓工協力会「新年合同懇親会・新春講演会」が平成23年2月15日(火)に、前日の雪がそこかしこに残る上野精養軒において開催されました。

 司会は、重厚な雰囲気をお持ちの日新化工㈱取締役の深瀬英夫氏です。いつもながら氏がそこに立たれただけで会が引き締まります。まず、東京都菓子工業組合理事長の栄光堂製菓㈱代表取締役会長松本俊男氏の挨拶で幕が開きました。今年になって初めての顔合わせということもあり、「おめでとう御座います。」という言葉で始まり、「我々を取り巻く環境は厳しいけれど、今日は楽しみましょう。」という言葉で閉められました。温厚篤実な松本氏を慕い、参加人数もだんだんと増えて今回は、来賓として全菓連専務理事矢部正行様、菓子・食品新素材技術センター研究所長早川幸男様ほか多数お招きし、100人超の方がご参集下さいました。感謝申し上げます。

 新春講演会は初の女性講師、拓殖大学国際学部教授、呉 善花(オ ソンファ)氏をお招きし、「韓国人から見た日本人」というテーマでお話頂きました。噂に違わず美しい方でした。耳で聞いて楽しく、目で見て楽しいという最高の講演会になりました。

 内容は、朝鮮半島、中国と日本の間には小さな価値観、習慣の違いがあり、それがお互いを理解出来ない大きな要因になっているとまず話されました。呉先生は来日して27年になられます。来日1年目の日本人の印象は、親切で優しいと感じたそうです。それが2~3年目には、日本人は何を考えているのか解らないと思うようになりました。日本人の、和を重んじるが故の曖昧さ、本音と建前があるという二重構造の性格が理解出来なかったそうです。それから、先生は茶道、寿司、着物などの中に日本人の持つ精神性「わび」「さび」「もののあわれ」「おもてなし精神」を理解されました。現代の日本人には少し耳の痛い話ですが…。

 もう一度我々も原点に戻り、日本独自の文化、歴史について学ぶ必要が、今だからこそあるのではないでしょうか。その上で、日本人としてのプライドと自信を取り戻しましょう。そして、呉先生がそうされたように、近くて遠いアジアの隣人達についてもっと勉強し、理解しなくてはいけません。そんなことを考えた有意義な講演会でした。この場をお借りして改めて厚く御礼申し上げます。

 さて、その後は階を移動しての懇親会です。司会は、東菓工副理事長の二葉製菓㈱代表取締役二葉晃司氏です。初の大役とは思えない流暢な司会ぶりに、一気にムードは盛り上がります。

 ご挨拶は、東菓工協力会会長の日新化工㈱代表取締役社長の外海大六氏です。「組合と協力会で尚一層の連携を図り、この難局を乗り越えましょう。」といつもながらの貫禄と美声でお言葉を頂きました。おまちかねの乾杯の発声は打って変わって、エレガントな女性社長内外香料㈱後藤真由氏です。こちらも初の大役を堂々とこなし、乾杯のビールの味も格別なものになりました。同社会長のお父様の心配そうな横顔が印象的でした。

 懇親会は、いつにも増して、笑い声、話し声の絶えない楽しい会になりました。おいしい料理に舌鼓を打ち、旨酒に酔い、皆さんの顔も一足早い桜色に染まった頃、中締めの挨拶を頂くのは、まさに東菓工の次代を担うであろう代表理事副理事長の三黒製菓㈱代表取締役会長黒川耕次氏です。いつもの軽妙洒脱な語り口で皆を惹きつけ、盛会のうちに三本締めとなりました。受付、幹事の皆様有難う御座いました。その後は、夜の帳が降りた上野公園からネオンを目指し、三々五々連れ立って行きましたとさ。めでたし。めでたし。

 東京都菓子工業組合常務理事 中谷製菓㈱・中谷光基