富山県レポート

2011.01.15

富山県産コシヒカリの赤米、黒米(新品種)を使ったお菓子作りにチャレンジ

赤米クッキー 我がふるさと富山県は空気が澄んでいて、水が美味いという事では日本一であると信じています。

 何故かと言えば冬には富山平野はもちろん3000m級の立山連峰に沢山の雪が降り積もり、それは万年雪となり、その雪解け水が急流河川等、大小合せ100本以上の川の流れとして網の目の様に富山平野を潤し富山湾に注ぐ。富山湾から気化して上空で雲になり雨や雪となってとその繰り返しが空気や水を浄化し美味しく成ると言う訳である。

 その美味しい水で農・林・水産資源が豊かに成長し美味しい魚や米、野菜、果物の宝庫となっている所以で、県内各地の組合員さんもそれぞれの市町村と協力し地域の特産物を使ったお菓子作りに早くから取組んでおります。

 今回の取組は「米の種もみ」出荷(うるち35品種、もち12品種生産)で全国一の受託生産をおこなっている富山県が美味い「コシヒカリ」と健康増進に良い「赤米・黒米」の双方を併せ持つ新品種を全国に先駆けて開発し、それを富山市菓子工業組合(会員71名)や有志で作った「富山ブランド開発研究会」で菓子作りに取り組んだ活動内容を日を追って簡略に紹介いたします。

赤米ロール【平成21年】
7月30日 全会員に新商品開発に取組み協力の案内を出す。
9月14日 第一回試作検討会(其々の試作品持ち寄り)6軒の店が23品の試作を出す。
10月18日 販売開始目標を平成22年春の彼岸に設定、行動予定作成。
11月25日 第一回赤米を使用した製菓技術講習会開催、講師は組合員で、組合員が今まで試作したレシピー持ち寄り現場で作成してみる。25名参加。

【平成22年】
1月18日 県主催の赤米のネーミング募集に応募する。3/19~23限定販売期間決定。4月のチンドンコンクールにも販売決定。
2月3日 市菓子工組新年会、来賓のお土産に「赤米」商品を付けピーアール。4件の組合員から協力。
2月16日 富山県食品産業協会主催「特産品地域評価会」に赤米ブース出品。赤米商品8品出品。
3月19日~23日 春の彼岸の一斉発売:11組合員の店舗で各自販売。ポスターを自主作成し販売箇所明記:ポスター掲示。
21年11月~22年3月 約5ヶ月の間マスコミ各社、赤米の取り組みの取材ラッシュ続く(北日本新聞・富山新聞・富山テレビ・チューリップテレビ・富山県広報メルマガ・日本農業新聞(北陸版)等)。
4月10日~11日 全日本チンドンコンクール会場物産展に出店販売、5件の組合員参加。
5月末 伊那食品研究室に赤米を送り試作依頼。誰でも簡単に作れる商品化模索の為。
7月6日 研修旅行で伊那食品訪問、15名参加。赤米試作品とその特製に付いて研究成果聞く。
9月7日 第二回赤米を使用した製菓技術講習会開催。伊那食品のレシピーを元に。17名の参加有り。
10月17日 商工会連合会主催、富山新特産品展示即売会出店。5件の組合員参加。

 現在赤米商品は決め手と為る商品が完成していないのと材料の赤米・黒米の安定供給の面で難が有るので暫くは、各自の取組に任せて組合は現在、赤米・黒米の斡旋のみを行っている。

上記の活動を通して感じた事を2~3

①健康に良い赤米・黒米の主成分は「米ぬか」部分にある為、今まで棄てていた物を如何して利用するか。その利用方法、扱い方が難問。

②新品種の為、材料の数量確保がはっきり出来ない。
 一般農家での栽培に為るまでまだ1年以上かかる様で「やる気の持続性」を如何するか。

③地域の新製品開発事業で組合員が一丸となるには限界が有り、平生は表には出て来ない各組合員の考え方の相違(組合で行えば良い事、個人でしか出来ない事等の見解の相違)が具体的な取組事例でいざ活動となると、温度差が有り組合全体の活動と合せ執行部の指導力を問う声も出る。

 又、昨年7月「富山ブランド開発研究会」の主要メンバーの一人が急逝すると言う出来事に遭遇し、元気の良い方だった事も有り、ショックも大きかったが何とか皆元気を取り戻し当初の初心を忘れず、富山の菓子業界発展の為頑張りたいと思っている次第です。

 富山市菓子工業組合会長・田中健一