視点

世界に拡がった数独(平成22年12月)

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私はここ数年前から数独のとりこになってしまった。就寝の前の床の中、新幹線の車中等、ちょっとした暇があれば数独の本を開く。何故だろうか、理数系の人間であるからか、数字が好きなためか、自分でも判らない。はじめるとやめられない。ピーナツかあられを食べている時のようだ。

そんな数独とは一体なんだろうか。ある時、パソコンでYAHOO辞書をみてもらったら、数独とは「数字は独身に限る」の略で、パズルの一種、九列九段のマス目を三列三段の九ブロックに分け、各列各段に一から九までの数字を重複しないように入れるもの、ナンバープレース、ナンプレともいわれる、これは大辞泉提供とのことだった。「数独」は、出版社ニコリの商標であるが、英語圏でも「SUDOKU」の名称で親しまれているそうである。

今までにこなした数独の本は、今手にとって数えてみるだけでも五十冊を優に越えた。殆どは一冊百題から百二十題で、ただ一冊だけが二百二十題で最高位段位認定難関ナンプレ出題者は、たきせあきひこ、白夜書房発行、凸版印刷の印刷製本で紙質は少し悪いが五〇〇円、他はニコリをはじめ多くの出版社から発行されている五〇〇円から六〇〇円の上質の紙を使用したポケット版であった。

私がこなした数独の本のなかで発行の一番古いもので二〇〇三年株式会社ニコリ編著者で株式会社波書房発行の「ハード数独14」で「HOW to playin English inside」とサブタイトルがついており、英文で「Hard SUDOKU」と付記してあり 一〇五題で七三五円と現在と比較すれば一五%~五〇%高価だった。恐らく流行するにつれて価格競争が厳しくなったのだと思はれる。

さて、先日私の知り合いの大阪の有名な大学の英語の教授がアメリカからのお土産だといって紙袋に入ったものを頂戴した。何だろうとその場で尋ねたが、君の好きなものとだけ言われた。チョコレートかなあと思いつつすぐに開封してみた。中から現われたのは WILL SHORTZ出題の「HOT SUDOKU」二〇〇VERY HARD PUZZLESで二〇一〇年九月版の難問の数独書であった。私は初めてアメリカ・ニューヨーク発行の数独の本を見た。外見、内容は日本語が英文であるだけで内容、体裁は殆ど日本のものと変らない。強いて言えば日本は殆ど表紙はカバーをつけて、そのカバーに多色刷の印刷をしているが、アメリカの頂いたSUDOKUの本はカバーなしで本体の表紙に多色刷をし尚ビニールコーティングを施したもので紙質は余り変わりなく、ポケット判より大きく、私のもっている前述の二二〇題のものと同じ大きさで値段は七・九九ドル(カナダドルだと八・九九ドル)と明示してあり、一ドル八十五円で換算してみれば、六百七十九円で、日本よりも問題の数が多いだけ安いように感じた。内容はVERY HARD大変難しいと宣伝しているが、日本の難問と少しも変わらない。どれも全部解答出来た。序文によれば英国では二〇〇四年の終りに近く、米国では二〇〇五年から紹介されて六ヶ月連続でベストセラーの座についたとのことである。

問題の解答は出来るが、問題作成はどうしたらよいのか、今のところ私には判らない。何かコンピューターを使うのだろうが、どう考えてみても判らない。いづれ教科の本なり私に手ほどきをしてくれる人が現われるだろう。それを今から楽しみに待っている。

いづれにしても日本の数独が米英でSUDOKUの言葉で流行している事に日本人としての誇りを感ずる。日本の文化も欧米に優るものも多々あろう。今後益々日本発信の文化が世界中に蔓延する事を希求してやまない。

 全菓連理事長・岡本楢雄