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納豆ペーストでお菓子制作

地域との繋がりでお菓子作り

納豆水ようかん 地域の特産品を使って何か商品ができないか考えたりする機会を頂くことがあります。

 今回は昨年、桑名市の納豆メーカー「株式会社小杉食品」さんから納豆のペーストを使ってお菓子ができないか?と依頼されたことを記事にします。

 この納豆ペーストは第22回全国納豆鑑評会で最優秀賞を受賞した黒豆納豆をペーストにしており、まだ試作段階でこれから商品化する予定の物で小杉食品さんでは7月10日の「納豆の日」に本社で即売会が催されており、その日にPRも兼ねてこのペーストで作ったお菓子を販売したいとの事でした。

なっとう豆乳プリン お店の仕事を終えてから何度も試作を行い包餡作業の時は納豆の粘りに苦戦しましたが、納豆菌が熱に強く加熱しても納豆菌が生きて残る事や充填すると作業性も良かった事そして販売時期が夏なので「納豆水羊羹」にしようと決めました。この試作をしている時にちょうど岩手県菓子工業組合主催で行われた新澤講師のリモート講習会で作っていた「いちご豆富プリン」が大豆を使った商品でこちらを参考にさせて頂き「なっとう豆乳プリン」も作り2品を小杉食品さんに提案したところ両方好評で当日は2品を販売する事になりました。

 試作の段階で悩んだ点はどうしても好き嫌いが分かれる食材ですのでお菓子にした時にどのくらい納豆の風味を出すかという所でした。この点は最終的に食べた時にほのかに納豆感が出るように調整しました。納豆好きの方には少し物足りなく感じると思いましたが、納豆があまり得意でない人でも食べておいしいと感じて頂ければお菓子をきっかけとして納豆が好きになってもらえればいいなと思い作りました。

 販売日の7月10日には当店の他にも2店舗が参加してそれぞれ「納豆どら焼き」と「納豆たい焼き」を作って各店舗で販売することになりました。事前に小杉食品さんがSNS等でPRをして頂き当日は即売会でも予定数を完売して店頭販売も好評でした。

 この2品は現在販売しておりませんが通年販売できるように桑名の郷土銘菓「都饅頭」に納豆を入れた商品を新たに販売しています。

 今回は普段使わない食材だったこともあり苦労もしましたがいろいろと勉強する機会も得ることができて良かったです。これからもお菓子を通して地元を盛り上げる取り組みができればと思います。

 三重県菓子工業組合多度支部支部長・加藤浩二

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