各地の菓子店探訪
秋田県菓子店の投稿

フジタ製菓

愛され続ける味をめざして

両面焼もろこし 昭和36年、先代社長が秋田市旭南にて和菓子の製造販売を始め、39年より製造を始めた煎餅を主力製品にするため、秋田市牛島に工場を新設、昭和46年有限会社フジタせんべいを設立しました。煎餅の種類を増やすなど生産体制も強化したことにより、県内の主なスーパーや観光土産店等で販売されるようになりました。

なまはげまんじゅう 平成4年、秋田の伝統銘菓である秋田諸越の製造を始め、社名を㈲フジタ製菓とし、煎餅、諸越、饅頭を3本柱に、観光土産菓子の製造に特に力を入れ様々な商品展開をし販売を広げました。

 平成12年、先代が亡くなり2代目社長として藤田裕之が就任。後発により伸び悩んでいた諸越の販売に力を入れ、ブランドの知名度アップに努め、伝統的な手打ちと機械製造により、生産体制を強化し積極的に県外への販路拡大を進め、今日では全国に販売網を拡げております。

 業界における共通の課題として技術の継承がありますが、弊社も例外ではありません。このコロナ禍において新卒の女子従業員を採用し、諸越の製造技術も学んでもらい、今では時折製造作業にも従事しております。

フジタ製菓のお煎餅 また40年近く観光土産品として販売している「なまはげまんじゅう」は20年前に原料、製法、商品すべてを全面的に見直し、改良を加えながら現在に至っておりますが、地道にもやっと秋田の土産として根付き認知度もアップしてきているように感じております。コロナ禍で売上も激減し、まだまだ不安の日々ですが、そんな中でも他県の東北フェア等で引き合いが続けてくるようになり、日々の積み重ねの努力は決して無駄ではないと確信し希望につながっております。

 そしてフジタ製菓といえばお煎餅。先代より長年作り続けている各種煎餅は、本当に有り難いことにどの商品もほぼ40年前後のロングセラー商品で、長いものでは50年近く作り続けている商品もあります。

 「親から子へ、子から孫へと食べていただいている!地元の方々に愛されている!」このことは何よりも有り難いことであり私共の誇りそして財産であります。

 おやつに困ったら「フジタ製菓」お土産に迷ったら「フジタ製菓」と食べた皆様が普通に美味しい!と思っていただける、そんなお菓子作り、この先も変わらずに愛され続けるお菓子作りにこれからも努めてまいりたいと思います。

 秋田県菓子工業組合・藤田裕之