各地の菓子店探訪
群馬県菓子店の投稿

株式会社 旅がらす本舗 清月堂

故郷と幸せを感じてもらいたい

旅がらす 株式会社旅がらす本舗清月堂は1927年(昭和2年)に創業。

 「旅がらす」は鉱泉水を使って焼き上げた薄焼きの鉱泉せんべいで、独自配合のミルククリームをサンドしたお菓子です。ミルククリームの優しい甘さが幅広い世代に支持され、群馬銘菓の定番になり現在も変わらぬ製法で作られています。1958年に販売をし和洋折衷のモダンな味わいが好評を博し、群馬銘菓として64年を経た現在もロングセラー商品となっています。翌年には日本茶はもちろん、コーヒーや紅茶にも合うようにとチョコ味、レモン味を追加した「ゴールド旅がらす」も販売し、宮内庁に献上されるほどの銘菓となりました。

ゴールド旅がらす 旅がらすの生産増加に伴い、本社工場も順に場所を移し、1990年には現在の前橋市新堀町へ新築移転をしました。その後県内で直営店を増やすなど規模を拡大して参りましたが、時代の変化とともに徐々に売り上げが減少していった時代も経験し、2014年群馬銘菓としての伝統を守るべく同社は、高崎市内に生産拠点を持つ洋菓子メーカー「株式会社ドンレミー」の傘下となりました。ドンレミーの専務取締役である糸井義一が、同年社長に就任し県内にあった30店舗の直営店を1店舗にするなど大胆な経営再建を図った一方で旅がらすの販路拡大に取り組みを行いました。現在「旅がらすシリーズ」「旅がらす故郷シリーズ」の2枚看板のもと、2016年には旅がらすの販売から58年ぶりのリニューアル商品である「プレミアムゴールド旅がらす」を販売。プレミアムゴールド旅がらすは県産小麦粉「白金鶴」を100%使用し、より軽くてサクサクした食感が特徴になっている。味はブルーベリーやごま、抹茶など6種類で構成をしています。

 加えて地元地域にとことんこだわった旅がらすふるさと最中、シルクスイートポテトなどは県内企業や地域とコラボした商品や新しい和菓子の発売など、商品をリリースし「旅がらす」に関しては約20種類をラインアップしています。

 今後も地元地域に根付いたこだわった商品の開発に努める一方で群馬で生まれ群馬で育ててもらった旅がらすを通じて、一人でも多くの皆様に故郷と幸せ感を感じてもらいたいと思います。

 株式会社旅がらす本舗清月堂・営業課課長・岩﨑淳