山口県菓子店

2022.06.15

ローゼ風味堂

「60年愛され続ける洋菓子店」

大人気のマカロン 本州最西端に位置する海峡と歴史の町、下関。山口県唯一の中核市です。今回はまちの洋菓子店として揺るぎない存在感を放つローゼ風味堂、新井正氏をご紹介します。

 昭和35年に風味堂という和洋菓子店を父が開業しました。両親が働く姿を見て育った二代目オーナーは跡を継ぐのは当たり前と思い高卒後、東京都や兵庫県の名店で7年の修業に出て家業に戻ります。「売り上げ構成が変わってきていたので洋菓子を専門に学んだ」そうで、その頃、風味堂という屋号は残したいけれど洋菓子店のイメージも必要だからとお菓子を花束に例え、お母さまが好きな花の王様であるバラを店名に入れました。ローゼとはバラの木を意味し、バラの木のように地域に根付いたお店になりますようにとの思いも込められています。

新井正さんと奥様 まちのケーキ屋さんの姿勢は崩さず、夕方になっても次々に出来立てのケーキが並びます。また可能な限りオーダーメードも受けています。巣ごもり需要でコロナ禍直後は売り上げがよく、忙しかったと話します。

 店番は奥さまが中心となりますが、他のスタッフは短時間で人数を確保し繁忙期に備えています。取材時は菓子専門学校のインターンシップを受け入れていました。聞くと下関から他県に出て学んでいる学生を受け入れれば下関に帰ってくるきっかけになるかもしれないからとのことです。

 亡くなった父との思い出は、作り続けた商品をやめるやめないという小さな衝突。その父が考案した店の財産だという和洋折衷の良さを生かしたチョコマンは昭和40年から愛され、期間限定商品で根強い人気商品となっています。

 今、売れているのはサクッともっちりしたマカロン。洋菓子の看板商品がほしいのと、若年層のお客様を増やしたい思いからマカロンを研究し、今ではお子様からも大人気商品となりました。店頭のお菓子はほとんどがお手頃価格。最近、値上げしたときは心苦しかったそうですが、店を続けていくためやむを得ません。店の評判は「食べた人の心を優しくしてくれる」「手作りの誠実な味」といったコメントが店を表しています。小さな楽しみを持ちつつ、とにかく元気で健康に続けていくことを心掛けているというご夫妻のお人柄の通り温かい地元の名店です。

 山口県菓子工業組合事務局・安光このみ

店舗データ

ローゼ風味堂
下関市武久町1-16-1
083-252-2761