山形県菓子店

2022.05.16

出羽の恵みかすり家本店

知恵とアイディアで商売繁盛!

かすり家 外観 今回は山形市郊外で頑張っているお菓子屋さん『出羽の恵みかすり家本店』さんをご紹介します。

 かすり家さんは某スーパーの菓子部門としてスタートしましたが、そのスーパーが消滅してしまい、卸売りで会社を継続していました。

 その会社を受け継いだ東海林文明社長は何とか小売りに活路を見出そうと、ご縁を頂いた友人からSNSのやり方を教えてもらい、果敢に挑戦します。

かすり家 店内 初めに仕掛けたのは「幸運をよぶ幸せどら焼き」1万人キャンペーンと称し、お客様とのツーショット写真をフェイスブックにアップすること。社長自ら首都圏のJR駅構内でワゴン販売を展開し、お客様という名の友人を作っていきます。とにかく毎日5回もマメに配信するものですから、山形では大変目立つインフルエンサーになりつつあります(笑)「そのコツは、商品よりもお客様を主人公にすること。笑顔いっぱいのお客様とかすり家との絡みをアップすることなんです!」と、秘訣を紹介していただきました。

 次に、季節ごとに「自分で作る上生菓子キット」を販売し、お客様が作った上生菓子を写真に撮り、店内に飾り、採点して表彰までしています。小学生くらいの親子連れの来店者が劇的に増えました。

 オリンピック時にはどら焼きにメダルの焼き印を押し、お客様の首に下げて、記念写真をフェイスブックにアップしたり、お弁当屋さんとコラボして花見を楽しんでもらおうと企画したりと、次から次にアイディアを出しては情報を発信しています。

かすり家社長(右)と筆者(左) 彼の場合はSNS上だけにとどまりません。テレビ局や地元紙にマメにプレスリリースを行い、話題を提供しています。地元メディアも話題に詰まれば当然、かすり家さんの情報発信源となってくれます。それも無料で。かすり家さんの宣伝はアイディアとやる気だけ。すべて無料です。そして、いつも人間にスポットを当てています。

 そういったマメな取り組みが実を結び、決して立地に恵まれているわけでもありませんが、連日沢山のお客様が足を運んでくれるようになりました。

 まさに現代のSNSの申し子のような菓子屋さんです。

 コロナ禍だから出来ないでなく、コロナ禍だからこそ出来ることが沢山あることを東海林文明社長から教えてもらいました。

 山形県菓子工業組合専務理事・戸田正宏