福岡県菓子店

2022.04.15

多事多難を追い出せ!

地域と共に歩む

追い出し猫の最中だね、左側:追い出し猫、右側:招き猫/表裏一体 令和5年3月に創業100年を迎える当店は福岡県宮若市にございます。

 福岡市と北九州市の間に位置し、大手自動車メーカーが本社を構え関連企業も多数立地しています。また、ここ近年は市と連携協定を結んだ流通大手が、廃校となった校舎や商業施設跡地を再利用し、複合宿泊施設やレストラン、AI事業の研究施設を開設するなど、町の様子も徐々に変化しています。

 炭鉱が華やかな頃、瀬川菓子舗の初代は山口県萩市より移住し、実兄が菓子製造に携わっていた影響で本人もこの業界に身を置き菓子の卸を始めました。2代目はその道を継ぎ卸、給食パン、小売業と幅広く展開したが、石炭産業の斜陽と共に規模を縮小。3代目は製造小売り一本で立て直しを図り、炭鉱の鉱害復旧で工場と店舗を新築し和洋菓子の店を構えました。その後、4代目がかじ取りをする平成23年に法人化し現在に至ります。

追い出し猫シリーズの菓子と専用ボックス 元々宮若市はのどかな田園風景の広がる土地で米や野菜、果物の生産が盛んです。

 食味コンテストでグランプリを取る米農家もあり葡萄や梨、柿、栗は全国にも出荷されています。当店では地元の米粉を使ったサブレや新鮮な果物を丸ごと使用した大福を製造しております。水も清らかで菓子作りには適した土地だと感じています。
 その様なわが町で最も特徴的なものが【追い出し猫】です。

 かつて宮若市にあった清水寺に伝わる民話が元となっており「お寺で悪事を働く大ネズミを退治してくれた猫」が、災いを追い払う縁起物として市のシンボルとなっています。

 一般的に招き猫はご存じでしょうが、【追い出し猫】とは怒った顔にほうきを持つ姿で悪を追い払う表の顔、反対の笑顔は幸運を招くという表裏一体の不思議な姿なのです。

 町の至る所に【追い出し猫】が登場します。大きなモニュメント、公共の乗り物、掲示板、市民に給付されたエコバックなど。もちろん当店でも【追い出し猫】の菓子を取り揃えております。

 特注した追い出し猫の最中皮を、餡入りの他、もなかのサブレやフロランタンなどに展開しています。また、焼印を使用しチーズケーキにあしらって販売しております。

追い出し猫モニュメント ネットでも当店を知らないお客様で【追い出し猫】を見聞きした猫好きの方から問合せを受け好評をいただいております。
 地元民にとって愛らしいキャラクターは心の癒しとなっております。

 昨今、菓子製造業にとってはコロナだけでなく原材料等の高騰、働く環境の変化等今までの取り組みや考え方を見直さざるを得ない要因ばかりです。

 しかし、お客様の癒し、やすらぎ、喜びをお手伝いできる素晴らしい業界です。

 【追い出し猫】にちなんで不安や焦り、沈みがちな気持ちなどの悪を追い出し、安心安全な菓子を作ることを忘れずに今後も取り組み、幸せを招きたいと思います。

 【追い出し猫】ぜひ検索してみてください

 福岡県菓子工業組合・株式会社瀬川・代表取締役・瀬川隆司