福島県菓子店

2022.01.17

くまたぱん

須賀川市民のソウルフード

くまたぱん 福島県南部に位置する須賀川市は、東北縦貫道、国道4号、東北本線、東北新幹線などが通り、高速交通体系に恵まれた市です。須賀川牡丹園は、風薫の季節とともに10ヘクタールの園内で290種・7,000株の古木が華やかにそして優雅に咲き誇り、規模も美しさも世界最大級の名勝です。1964年の東京オリンピック、マラソン銅メダリスト故円谷幸吉氏、ゴジラシリーズ、ウルトラマンなどを世に送り出し、特撮の神様と呼ばれる故円谷英二氏の故郷でもありウルトラマンの故郷「M78星雲光の国」と姉妹都市でもあり、街中・駅・空港などの様々なところで、ウルトラヒーローや怪獣のモニュメントに出会うことができます。江戸時代には奥州街道の屈指の宿場町として栄えました。俳聖松尾芭蕉は「奥の細道」の旅で、かねてから親交のあった相楽等躬(さがらとうきゅう)を訪ねて八日間滞在し今でも俳句が盛んなで県内でも古くからの組合員が多い地域の一つです。今回紹介する、くまたぱん本舗の「くまたぱん」は昭和27年戦後の砂糖の販売自由化にともない、初代の熊田貞一、正昭父子によって考案され須賀川名物として古くから愛されるお菓子に成長してきました。黒糖水に小麦粉を混ぜて練り上げ、こし餡を包み込んで、小判型に成形して、焼き上げ、砂糖をまぶした大変素朴なお菓子です。秘密のケンミンSHOWも紹介され昔ながらの製法で、その日の気温や湿度に合わせて、黒糖の量を調整しオーブンで、焼き上げ蜜をかけ、たっぷり砂糖をまぶします。とにかく甘い「くまたぱん」福島県で一番、甘い食べ物だと思う!!東北でも一番かもしれない(笑)、ぱんと言っても、実際はパンではありません。おまんじゅうになるのかな?まわりには砂糖がびっしり(笑)。

くまたぱん本舗 中には餡。おまんじゅうのふっくら生地ではなく、硬めのしっかり生地。中の餡はずっしりしっとりタイプ!そして、なぜかわからないけど、この甘々和菓子が意外に美味しい~(笑)。餡にも甘みはあるんだけど、砂糖の甘さで、餡の甘さは感じないほどになってるのよ!!でも、ちゃんと美味しさがあるのが不思議(笑)。甘いのがダメな人は、絶対ムリな甘さね!ただ、うちの娘、ケーキとかの洋菓子の甘いのダメなんだけど、この「くまたぱん」は好きなのよ(笑)、これも、不思議!皆さまが知ってる限りで、一番甘いと感じた食べ物は何でしょう?これ以上の甘い食べ物があったら、食べてみたいものよ(笑)等々。この菓子を考案した熊田氏父子はやっと砂糖販売が自由化され甘くておいしいお菓子店内をみんなに食べてもらいたいという一心で考案したものと推察されます。砂糖が歴史に大きく影響したことも事実です。菓子作りには欠かすことのできない砂糖を自由に使える事に感謝をし砂糖について改めて考えるきっかけにもなりました。甘くないお菓子、甘さを感じさせないお菓子が好まれ主流になっている現在、菓子作りに欠かせない砂糖のおいしさ、役割などもう一度考えるきっかけになり、まさに菓子の王道といえる一品と思います。福島県内には「ぱん」というお菓子が多数あります。なぜ饅頭なのに「ぱん」なのか?その辺のことはまたの機会に。

 福島県菓子工業組合副理事長・菅野嘉春