千葉県レポート

2021.11.17

「プリンス徳川カフェ」で創作菓子を製造、地元に発信。

 NHKの大河ドラマ「青天を衝け」では渋沢栄一の生涯を楽しみにされている方も多いと思いますが、その中で民部公子(徳川昭武)と共にパリで開催された万国博覧会へ向かった回をご覧になりましたでしょうか?パリへ向かう船の中ではフランス料理が饗され、最後に珈琲をいただく渋沢栄一の場面や、パリ滞在中に居室内で渋沢栄一が珈琲を淹れてふるまうシーンがありました。「プリンス徳川カフェ」はその当時の珈琲を史実や歴史背景を元に再現されており、これを使用した創作菓子を千葉県松戸市内にある和洋菓子店などが制作に取り組み、ホームページやSNSなどで発信しました。

 なぜ、松戸とこの珈琲が関連するのかというと、渋沢栄一と共にパリへ向かった民部公子(徳川昭武)が晩年を過ごした私邸「戸定邸」が松戸市内にあり、平成18年に国の重要文化財に指定されて松戸の観光名所となっています。そんな折から〈プリンス徳川プロジェクト〉と題して創作が始まりました。

プリンス徳川カフェを使用した商品 この珈琲を使用したお菓子はクッキー、カップケーキ、フィナンシェ、ビスコッティー、ブランデーケーキ、ラスクなどの焼菓子や、ティラミス、シフォンケーキなどの洋生菓子、その他にはあんぱん、月餅、わらび餅、カステラ、サンドイッチ、またお菓子以外にはクラフトビールなど様々な商品に姿を変え市内の消費者たちを楽しませてくれています。どれも自慢の逸品なので、どのように珈琲が活かされているのか?市内の各店舗を回り、その店のお菓子を食べるのがとても楽しみになります。

 ここに参加している菓子店は約18店舗、それぞれの店主たちが自分たちの得意ジャンルを活かして商品に仕上げています。なかなか思うように珈琲の味や香りが出せずに苦労したというエピソードもあるなか、コーヒー豆を細かくしたりそのまま使用したり、抽出してみたり・・・と工夫は様々。人気も高まり、オリジナルの商品として販売が延長されている商品もあるようです。

 この「プリンス徳川カフェ」を使用した商品は、松戸市のふるさと納税にも出品されて少しずつ知名度が上がってきています。観光地というよりは東京のベッドタウンの位置づけが大きい松戸、日頃の手みやげやふるさとへ帰省される時の需要は大きく、その折にはこのプリンス徳川カフェの創作菓子を選んでもらい、今までなかなか会えなかった方たちとの笑顔の時間につながることを期待しています。

 商品についてのページは
 https://www.matsudo-kankou.jp/princetokugawaproject1/まで。

 千葉県菓子工業組合理事・㈱富井・杉浦詳子