島根県レポート

2021.09.15

マイスター派遣

小・中・高校で体験授業

マイスター授業 島根県菓子工業組合の年間事業の一つとしてマイスター派遣を開始して8年目になります。

 今年度は和菓子マイスター1名・洋菓子マイスター2名の登録があり16名になりました。対象は小・中・高校です。島根県は東西に長い県なので、マイスターの方々は地元はもとより県西部へと大忙しです。年々、先生の移動により新しい赴任先でマイスターによる菓子づくりの申請、PTA活動でも口コミ等で派遣要請が多くなりました。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で県内小中学校の修学旅行が増えて、修学旅行の行程に和菓子づくり体験が組み込まれています。短い時間ですが練切など3個を作り、1個は作りたてを食べて、2個は家族へのお土産の予定ですが、全部家族のお土産にする子供さんが多いようです。自宅に帰って作ったお菓子について話が弾む事と思います。

 今年度は和菓子・洋菓子の依頼が共に多く、高校の食品化学系列の授業では「和菓子づくり実習」「洋菓子実習」として組み込まれています。マイスター授業を受けて、お菓子の作り方だけではなく、特に高校での授業では、将来の職業として物づくりという選択肢があるというような話をして大変喜ばれています。実際、進路を決めかねていた生徒さんが「ものづくり」の素晴らしさが解り進路を決定したとも聞いております。参加者は職人の方が実際毎日使う道具を見たり、手にする機会が無いので、最初は戸惑っているようですが、作っているうちに講師の話を真剣に聞いて、初めて手にする道具で器用に作業をしています。商品開発や松江のお菓子を知る勉強、和菓子を体験する、洋菓子の技術を少人数で実習できる授業など目的は様々です。マイスターの方々はマイスター派遣以外にも一般の菓子づくり等を掛け持ちでお願いしている状態です。将来職人を目指している生徒もいるので、指導するにあたりマイスターの方々もお菓子の原材料勉強やお菓子が日本に伝来してきて、今の様な形のお菓子になった歴史の勉強をしています。また、事前に生徒からの質問のなかに何故菓子職人になったのかというものが多いので、自分の経験談の話をしたりしています。指導をするにあたり生徒の要望とか年齢にあったお菓子の研究をしています。授業を通して和・洋菓子に興味を持ってもらえると良いと思います。

 島根県菓子工業組合事務局・高島佐枝子