静岡県レポート

2021.07.16

お菓子が好きになった!

出前和菓子体験講習会

ここがポイント、良く見るんだヨ! 静岡県菓子工業組合と県和菓子協会共催の出前和菓子体験講習会を6月9日、沼津市の沼津学園飛龍高等学校の食文化コースの先生・生徒34名を対象に同校の調理室を会場に開催した。準備のため朝早く学校に着くと登校の生徒、誰からも気持ちの良いあいさつを頂戴して清々しい気分を満喫した。ここは大相撲の翠富士の母校である。野球、サッカー、柔道、レスリングから各種スポーツをはじめ、和太鼓でも全国制覇を収める文武両道の名門校であり、プロ野球の横浜DeNAベイスターズで活躍の大貫投手も同校と兄弟校の「沼津学園桐陽高等学校」の出身である。

上手く出来るかなー 講習時間は110分間、初夏をテーマにした練りきり「紫陽花・朝顔・向日葵」の3品に挑戦した。1品毎に講師が製法をやって見せ、コロナ対策を講じたテーブルで個々に作業を行い講師や補助員がテーブルを廻り指導を行った。女子生徒が3分の2と多かったが全員が真面目に真剣に講師の話をしっかり聴いている姿に感動した。良き校風が生徒達に浸透しているのだろう。

 講習時間が少ないので和菓子についての説明は和菓子協会から提供頂いた「和菓子の話」の冊子を読んでいただく事で済ませた。

 生徒さん全員からアンケートの回答を頂いた。先ず好きなお菓子については和洋両方とも好きが圧倒的に多く和が3名、洋が2名、嫌いが1名あった(実習で好きになった)。お菓子を買う時、殆どが美味しさで選び、健康は2名。商品表示ラベルには以外と関心がなかった。自分が作ったお菓子は誰に召しあがってもらうかの問いには自分への御褒美が主だったが、やはり両親、祖父母、兄弟姉妹と優しい面が見えた。講習会は100%良かったと答えている。

朝顔・向日葵・紫陽花の3品に挑戦 和菓子は体験する機会が少なく、自分の手で上手に出来て嬉しかった。楽しかった。と多くが書いている。

 講師は当組合員の村松光夫氏(旬菓亭店主)に務めて頂いた。氏は千葉商大卒で教員免許取得しており、しばらくは調理菓子専門学校の講師を務めるなど講師として適任の人。大柄で強面の氏が優しく、丁寧にユーモアを交えて行う実習には生徒達の評判は上々で、アンケートにも「先生が笑顔で優しく分かりやすく、丁寧に教えてくれたので和菓子に興味が湧いた」と♡マークまで書いたものが複数あった。

きれいに出来ました!生徒さんの作品 また、途中で材料の錦玉羹を生徒達に試食させたことも生徒とのコミュニケーションに役立った。次の講習に希望するお菓子は「だんご」「大福」「まんじゅう」など朝生が多く、中には飴細工や落雁、練りきりの餡から作りたいと言う意見もあった。

 器具類の洗浄、会場の掃除と全員がてきぱきと行い気持ちが良い、終わりのあいさつも凛として感謝の心がしっかりと通じて、講師もやりがいがあり嬉しくなる。こうした生徒達を目の当たりにすると日本の将来もまだまだ明るいとしみじみ感じた。

 最後の問いに「お茶が欲しい」とあった。お後がよろしいようで!

 静岡県菓子工業組合顧問理事・森田紀