栃木県菓子店

2021.03.17

お土産菓子作りに日々励む理由

思い出に寄り添うお菓子作り

御用邸の花 多くの方々が安全に楽しく生きていくということについて、いつもよりも真剣に思考しているこの時期にお菓子作りについてその意義を改めて考えてみると見えてくるものがある。まず安全というのは生命の安全でありこちらは比較的解り易い。それに対して楽しくというのは少しばかり考えを巡らせる必要がある。楽しくというのは今楽しく、将来も楽しくだがそこには過去に楽しかった想い出という要素も含まれる。というよりも楽しかった思い出こそが今の、そして未来の楽しさを作り上げる、そんな風にも思えるのだ。楽しい思い出は一人でも、仲間でも、いつでもどこでも何度でも心の中に甦る。その想い出の重なりこそが日々の笑顔を作り上げるのではないか考えるからである。

いちごジャムを練り込んだサンドクッキー そしてその思い出はお土産と一緒に存在する。私達は菓子を販売しているだけではなくお客様の笑顔の源である楽しい思い出作りに寄り添っているのだ。そして楽しい想い出が人々が生きていく上で必要不可欠であるからこそ私達にはお土産菓子を作り続ける使命があると思っている。なかなか旅行にでかけられない状況が続くなか今私達は次にお客様がお越しになられた際に出来うる限り喜んでもらえるようにじっくり辺りを見回し、地元の新鮮な菓子の原料として秀逸な素材探しから始まり、その素材と素材の組み合わせ方などに丁寧に取り組むのが良いように思える。弊社では以前からいちごやブルーベリーを隣接する土地で生産しているのだが、その素材を最大限に生かすべく色々と試行錯誤を繰り返しているところである。そのなかで令和元年には「御用邸の花」という完熟のスカイベリーで作ったいちごジャムを練り込んだサンドクッキーを開発した。個包装された袋を開けるといちごの香りが匂い立つと好評を得ている。このスカイベリーの匂いそのままにジャムを仕立てるというポイントには少々手間取ったものの仕上がり具合に満足している。次には那須の太陽を浴びて青く輝く実をつけるブルーベリーを使用して納得のいく菓子を造って、次のお客様の笑顔の為に試作を重ねているところである。

 栃木県菓子工業組合・お菓子の城那須ハートランド代表取締役社長・片桐俊輔