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再開!コロナ禍での工場直売会!

寺沢製菓㈱

写真① 去る、令和3年2月7日(日)、コロナウィルスの影響による開催中断を経て、寺沢製菓株式会社の取手工場において再び、工場直売会が開催されました。バレンタインデイ間近ということもあり沢山のお客様にご来店頂きました。

 この寺沢製菓㈱取手工場では、厳選した原料を使用し、独自の配合により良質なチョコレート生地を練り上げています。代表的な商品として、『ひとくちミルクチョコ』『麦チョコ』があります。最近では『カカオ70%チョコ』や『低糖質チョコ』なども人気となっています。

写真② 工場直売会では、工場で発生するロスを、アウトレット商品としてお客様に直接販売することにより、ここ数年の間に、多くのお客様からのご支持を得ることに成功致しました。ロスといっても、過剰在庫による出荷期限切れや、箱潰れ等により発生する商品で、品質には全く問題の無い商品です。その他には、直売会でしか手に入らない商品として『てらチョコバー』シリーズ(写真①)が大人気です。クランチパフやクッキークランチ、ドライフルーツやナッツ類、フリーズドライ商品やプロテインなど様々な素材と各種チョコレートを組み合わせたバータイプのチョコレートです。多くの素材との組み合わせにより、何十種類ものバリエーションのチョコレートが製造可能です。全てが手作りの為、売り切れ御免となることも多く、その時々で、内容の違った商品が並ぶこともあります。他にも麦チョコ、柿の種チョコ、各種ナッツチョコ類にいろいろなチョコをコーティングしたバリエーションにより、普段味わうことのできないチョコレートとの出会いを演出しております。

 ところが昨年3月にコロナウィルスの為、直売会の中止を余儀なくされてしまいました。そして、再開の見通しが立たないまま時間が過ぎていきました。しかしその間にも通販による売り上げが増加していき、多くのお問い合わせや励ましのお言葉を頂き、直売会の再開を望む多くのお客様がいらっしゃることを肌で感じることができました。

来場者は手指を消毒 再開の為にまず何をするべきか、スタッフとともに話し合いを重ね、シークレット直売会で実地テストを行いながら、試行錯誤を重ねました。工場直売会は、工場の軒下のオープンスペースでの開催である為、密室ではないことも幸いでした。販売作業者各自の健康管理をはじめ、来場者の手指の消毒、商品陳列レイアウトの変更による、人の流れの調整、ビニールシートの設置、滞在時間を短くする為にレジスターの増設、レジ袋の有料化によるマイバック持参の促進、警備員の配置や入場制限などなど、多くを想定して出来る限りのリスクを排除するための施策を重ね、再開いたしました。お蔭様を持ちまして中断前よりも来場者が約2割程度増え、また、お客様もコロナ禍におけるマナーを充分ご留意頂いているご様子でした。

 今回、コロナ禍における工場直売会の開催には、対策をいくら施したとしても、感染リスクをゼロにすることは不可能であることは承知しておりました。しかし、お客様一人一人がそのリスクをご理解の上で今回ご来場頂きました事に、深く感謝を申し上げたいと思います。

 また、コロナ禍だから何もしないのではなく、どのようにしたらリスクを最小限に抑えられる事が出来るのかを考え、その上で実行することが大切であると思いました。

 まだ、先の見えない状況の中、コロナウィルスが無くなる世の中を期待するのではなく、コロナウィルスと共存しながら、どのようにしたら事業の継続が出来るかを深く考え、それを実行することが重要であると思いました。

 東京都菓子工業組合副理事長・寺澤光弘/寺沢製菓㈱代表取締役

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