埼玉県菓子店

2021.02.17

さいたま市御菓子舗 たちばなや

自店舗で叙勲伝達式の栄誉

神戸武士埼玉県菓子工業組合前理事長 令和2年秋の叙勲で神戸武士埼玉県菓子工業組合前理事長(現副理事長)81歳が旭日双光章を叙勲されました。社会の様々な分野で顕著な功績を上げた人を表彰するのが旭日章です。例年通りなら農水省会場での伝達式から皇居宮殿で天皇陛下に拝謁の流れですが今年は新型コロナの影響で各県それぞれの伝達式となりました。埼玉県は本人の希望通りにということでしたので、神戸前理事長経営のたちばなや店舗での叙勲伝達式となりなした。当日は担当の農業ビジネス支援課課長にお越しいただきしめやかながら厳かに無事に叙勲伝達式を執り行いました。

 「東京の和菓子屋に弟子入りしてから半世紀にわたり、菓子作りに没頭してきました。好きな仕事で表彰されることはとても光栄。自分は幸せ者だ。群馬県南牧村生まれ。15歳で上京して10年間修行した。その後も都内や千葉で経験を積んで1974年に念願の自己所有店舗をさいたま市中央区に開いた。毎朝6時に起きて小豆を炊きあげ生菓子を仕込む。毎日餡を触らないと落ち着かない。埼玉県菓子工業組合理事長として『全国菓子大博覧会』の出店が重要な仕事で、県のリストを基に組合と候補店との間で尽力した。店のこだわりを聞きつつ、出すお菓子の種類などを交渉する。関係者に何度も頭を下げるのは精神的にきつかった。振り返ると県のお菓子作りを盛り上げようと、工夫を練ることはやりがいがあった。お菓子作りは生きているうちの天国。喜んで食べてくれる人がいる限り、ずっと仕事を続けていきたい。」と意気軒高です。

 歴史の長い菓子業界にあって神戸前理事長は新参に属します。約25年前に息子慎太郎さん考案の銘菓「サッカー王子最中」をヒットさせたことにより埼玉県内菓子業界での信用と信頼を得ました。さてこの慎太郎さん、元サッカー選手であり御菓子舗たちばなや大宮店店主をしながら浦和レッズのサテライト・レデイース・ユースチームのコーチ・監督を歴任しレッズの人材育成を担う今も現役プロサッカー界の人間でもあります。銘菓に歴史や地名にあやかった名称を付けるのは昭和30年や40年代の大昔の流行で、現在では銘菓とは本物でなくてはならないと言われて久しいです。理想論への正解は難しい。重要なキーワードは本物である事。「サッカー王子最中」は埼玉県内で銘菓作りの見本となっています。

 埼玉県菓子工業組合副理事長兼専務理事・中島祥夫